41.【JN】 ページ41
泣くほど緊張していた彼女は、面接となればさらに緊張をしていて、僕がいるのにも気づかない。
考えてきたであろう言葉も全てふっとんでしまったようで、何度も言葉につまっている。
けれど、一生懸命、絵本が好きなこと、自分の夢を語っていた。
ますます、僕は彼女から目が離せなくなる。
面接が終わり、面接官と父さんと話をした。
JN「・・・あの、12番のチョン・Aさんを合格にしてください。」
「なぜだ?」
JN「彼女の言葉は、面白かったです。僕、彼女を合格にするなら、ここの社長になっても良いですよ。」
そう言えば、父さんは驚く。
あんなに社長になることを拒んでいた息子が、急に意見を変えたのだ。
しかも、一人の女の子によって。
「まぁ、もともとこの子は合格にするつもりだったが・・・ソクジン、本当に良いのか?」
JN「ええ。新しい夢ができたので。」
料理人になることが夢だった。
けれど、それは、料理が好きで、僕の作った料理を食べた人の笑顔が見たかったから。
僕は今、食べた人の顔なんていう不特定多数の人の笑顔ではなく、ただ一人。
あの子の笑顔が見たいと思ったんだ。
料理なんていつでもできる。
でも、彼女を笑顔にするには、僕はここの社長になるしかない。
あの子の好きな物を僕も好きになりたい。
そして、あの子が笑顔で言った素敵な夢を、僕も一緒に叶えたい。
僕はすぐにレストランを辞めた。
あんなに辞めなくないと思っていたのに、すぐに辞めれてしまった。
そして、僕はこの会社に入社した。
まさか、すぐに支社に修行に出されるとは思わなかったけど。
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時