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37. ページ37

お粥を一口、口に入れる。


ジニオッパらしい優しい味がする。



その優しさは、私の喉を通って体の中に入る。




『おいしい・・・。』




この人は、本当に優しい人なんだろう。



この人はきっと、私を傷つけることなんてないと思う。


あいつとは違う。





でも、ごめんなさい。オッパと一緒にいる未来が、私にはまだ、見えません。






私はお粥を全部食べきった。



胃が気持ち悪かったのが嘘のようだ。


早く、オッパにお礼を言わなくては・・・。



仕事を終え、私は社長室に向かう。





自分から用事があってオッパに会いに行くのは初めてだ。




エレベーターの扉が開き、社長室という文字が見える。


ナムジュンさんはいない。


よし・・・。私は大きく息を吸い、覚悟を決める。




『・・・社長・・・?』



扉をノックし、恐る恐る呼び掛けてみる。


すると、数秒もしないうちに、その扉は開かれ、綺麗な瞳が私を見下ろす。

JN「A!?」


オッパは目を丸くして驚いている。



オッパの口から出てくる私の名前に違和感を感じる。


そういえば、呼び捨てで呼びたいって言っていた。


慣れない言葉に、少し戸惑ってしまう。



JN「・・・Aから来てくれるなんて、初めてだね。」


嬉しそうにそう言うオッパ。


こんなに喜んでくれるなら、もう少しオッパに会いに来ても良かったのかな・・・なんて思ってしまう。

『これ、ありがとうございました。とても美味しかったです!』


洗ったタッパの入った手提げ袋を渡す。


JN「食べれたなら良かった。ジョングクが、Aは二日酔いで来れませんって言うから・・・。
だから、早く治りますようにって願いを込めて作ったよ。」





オッパ・・・なんて優しいんでしょう。


ごめんなさい。それは口実で、本当はオッパに合わせる顔がなかったのです。




『・・・オッパ、すみませんでした。昨日の夜、かなりご迷惑をおかけしてしまったみたいで・・・。』



JN「迷惑・・・?僕は、Aに会えて、Aと一緒にいられて嬉しかったんだけど。」




真顔でそう言うオッパ。



『酔っぱらって倒れてしまうなんて・・・しかも、社長に助けていただくなんて。』



JN「そんなに気にすることなんてないのに。」



オッパは相変わらずニコニコしており、私まで嬉しくなってきてしまう。



このオッパのニコニコは感染性が強いから、困る。

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作品ジャンル:タレント
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時

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