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32. ページ32

『離してください。』




JN「ダメだよ。僕のせいで赤くなっている可愛い顔、しっかり見ておかなくちゃ。」




意地悪なことを言うときのオッパは決まっていつもより声が低くなり、そして甘ったるい。


その声が苦手だ。


その声が私を、私じゃなくしてしまいそうで、怖い。





私はオッパから視線を逸らす。




しかし、この意地悪モードに入ったオッパは、そう簡単に私を逃がしてはくれない。



片方の手を放し、その手で私の顎を掴んで自分の方に向かせる。



JN「よく見せてよ。Aの顔。」



『嫌です。もう、勘弁してください。
ほら、早く準備しないと、仕事に遅刻してしまいます。』



時計を見れば、始業時間の1時間前を指している。



JN「ほんと、君は逃げるのが上手だよね。」






いつも逃がしてくれないくせによく言うよ。



ジニオッパはため息をつきながら。私から離れる。


『ところで、何故オッパはここにいるのですか?
昨日、私何かしちゃいましたか?』



気になっていたことをようやく聞ける。



しかし、オッパは笑うだけで、答える気はないらしい。



JN「じゃあ、帰ってお風呂入らないといけないから。
またお昼に会おうね。」





そう言って、オッパは帰っていった。




私も大急ぎでお風呂に入って支度をする。



水を飲もうと食器棚を開ければ、いつものようにチラチラと主張してくる四角い小さな箱。


これも、そろそろ捨てなきゃいけないのだけど・・・。



捨てられずにいる。

だいぶ吹っ切れたと思うんだけどなぁ。




私はマグカップの場所を移動して、四角い箱が見えないようにする。



もう少しだけ。



ここに隠しておこう。





傷に無理矢理蓋をしているだけで、まだ私の傷は治っていないのかもしれない。
 



『あ、時間。』





慌てて家を飛び出ると、ジョングクと会う。


ジミンは真面目でいつも早く出勤するのでなかなか会わないのだけど、この後輩は私と同じような出勤時間なので、よく会って一緒に出勤する。



ちなみに、3人で同じ寮に住んでおり、部屋も、ジョングク・私・ジミンと並んでいる。






『おはよう、ジョングク。』


JK「おはようございます、ヌナ。大丈夫ですか?」


『え、何が?』



JK「え?いろいろ?
とりあえず、ヒョンに食べられてはいませんか?」



『朝っぱらから何言ってるの。あるわけないでしょ。

あっ!!なんで、オッパが私の部屋にいたの?』

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作品ジャンル:タレント
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時

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