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30.【JN】 ページ30

JN「調子はどう?」


『だいぶマシになりました。
本当にありがとうございます。』


彼女は頭を下げる。


僕は彼女の頭をゆっくり、撫でる。




JN「僕が好きでしたことだから、謝らないで。」


そう言えば、彼女は困ったように笑った。



JN「あのさ、1つ聞きたいことがあって・・・」






あの、四角い箱はどうしたの?






けれど急に答えを聞くことが怖くなった。


その答えが、僕が君を諦めざるを得ない内容だったら?


そんなの、嫌だ。



僕は君を諦めるという選択肢を持ち合わせていない。




JN「っ・・・」


『オッパ?』


JN「・・・Aって呼んでいいかな?」




Aさん。


僕はどうやら、かなりの臆病者らしい。




『え、良いですけど・・・』


JN「良かった。
君のことをAって呼ぶジミンくんが、羨ましかったんだ。」




『ははっ、オッパって変ですよね!!
変なところで遠慮するんだもん。
そんなの気にしなくて良いのに。』


Aが笑った。


それだけで、先程の質問をしなくて良かったと思える。


きっと、先程の質問をしてしまえば、彼女は困った顔をしただろう。






JN「A、僕は君が好きだよ。」


『オッパ・・・。』


JN「凄い、好きなんだ。」



彼女の瞳の奥が小さく揺れる。


そして、俯く。


『・・・オッパの気持ちに応えられなくて、申し訳ないです。』


JN「僕が勝手に君を好きになったんだ。
だから、そんな顔しないで?
僕に笑顔を見せてよ。」


そう言うと、彼女は少し微笑んだ。


『私、オッパのこと、嫌いじゃないです。』


JN「今はそれで十分。」



頭を撫でれば、彼女は目を細める。


キスをしてしまいたい。


でも、酔っ払ったAを襲うなんて、そんな卑怯なことはできない。


いつか、その可愛い唇に堂々とキスを落とせる時が来ますように。




その時には、僕は遠慮なんかしないで、君を食べてしまうよ。


Aを寝かせる。


子どものような無邪気で無防備な寝顔に、胸がきゅうっと締め付けられながらも、僕は彼女の手を握り、寝顔を見つめ続ける。






君を笑顔にするのは僕がいい。


君に指輪をはめるのも、僕がいい。


目覚めた時、君はまた、困った顔をするのかな。

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作品ジャンル:タレント
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時

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