27.【JN】 ページ27
【JN side】
JN「さむ・・・」
そう呟けば、言葉とともに白い息が口から出る。
こんな寒い日は、特に、彼女を抱きしめたくなる。
彼女に触れてしまいたくなる。
彼女の唇にキスをしたくなる。
けれど、それを許されないのは、俺は彼女の心の中に入れないからだ。
気持ちを変えるなんて言ったけど、俺はどうすれば彼女に受け入れてもらえるのだろう。
諦める気はない。
けれど、どうすれば良いかなんて分からない。
彼女を縛っているものは何だろうか。
それを聞いてしまえば、君は嫌なことを思い出して傷ついてしまうのだろうか。
人につけられた傷なんて、彼女にはいらない。
僕がその傷を塞ぎたい。
その為の消毒液にだって絆創膏にだって、僕はなるのに。
その為なら、僕は君に利用されたって良いのに。
いつの間にか、SUGAの前まで歩いて来ていた。
昼の貴重な休憩時間を貰っているから、夜は会わないようにしようと、ここへは来ないようにしていたのだけど・・・たまには良いか。
本当なら、昼だって夜だって、もちろん朝だって。
僕は24時間君と一緒にいたいのだから。
今日も彼らと一緒にここにいるであろう彼女の姿を思い浮かべながら、扉を開ける。
すると、目の前の光景に目を見開く。
JN「・・・どうしたの?」
JK「ヒョン!!」
Aさんが顔を真っ赤にしてジョングクに支えられている。
JM「Aが間違えてジョングクの強いお酒を飲んじゃって・・・弱いのに。」
JK「とりあえず、病院に連れて行こうかなと思ってるんですけど。」
それは大変だ。
彼女は意識を失っているのか、目を閉じている。
JN「タクシーを呼ぼう。」
スマホを取り出すと、彼女の声が聞こえてくる。
『んん・・・』
彼女の大きくて丸い瞳がゆっくり開く。
けれど、彼女の瞳はとろんと垂れており、酔っているのが分かる。
JK「ヌナ、大丈夫ですか?」
『・・・ぶ。』
小さな声で呟く彼女。
僕には一言しか聞こえなかったけれど、付き合いの長いジミンくんには、“大丈夫”と聞こえたらしい。
JK「どうしましょう。家に連れて帰りましょうか。でも、一人だと心配だなぁ。」
YG「でも、お前たち、まだ料理食べきってないだろう?」
JM「誰か、Aを介抱してくれる人はいませんかねぇ。」
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時