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53. ページ4

『私は怖くて泣いてるんじゃないよ。
グクのことが、好きだから・・・だから泣いてるんだよ。』


さっきまで隠し通そうと決めていた気持ちはこうも簡単に口から出てきてしまうのか。

自分中心でしか生きることができないくらい、私はまだまだ子どもらしい。



恥ずかしさや怖さでグクの顔が見れない。

今彼がどんな表情をしているのか、知りたいけれど怖い。

もう今度からは普通に接して貰えないだろう。

今まで通りなんて無理だろう。



言ってしまったことへの後悔という文字が胸の中をいっぱいに満たしている。



JK「・・・なんだろ。可笑しいですね。
その言葉を望んでたはずなのに。
その言葉を言わせるためにこの1ヶ月間いろいろしてきたはずなのに。
素直に喜べないですね。」



グクから出てきた言葉はまたもや意味不明。

予想外の言葉に涙も引っ込む。




『どういうこと・・・?』



もっと分かりやすく説明してもらおうとグクの顔をのぞき込むと、彼の瞳には涙の膜が張っていた。



『グク・・・。』



震えている彼を今度は私が優しく包み込む。


こんなにも弱っている彼を見るのは、あの熱の日以来だ。



いつもヘラヘラ笑ってて、お調子モノだし、マイペースだし・・・そんな彼を何がこんなに弱くしているの?

何に怯えているの?

やっぱり彼の中にはあの子がいるの?




聞きたいことはたくさんあるけれど、どれも言葉になって口から出てくることはなかった。




JK「今日は何日・・・?」


突然そんな事を聞かれる。


『8月30日・・・ですけど。』

JK「うん、そうですよね。
じゃあもうそろそろかなー。」

『何がもうそろそろ?』

JK「んー。
言っても信じて貰えないかもしれないけど・・・


もうすぐ僕は消えちゃうんです。」



グクはいつものヘラヘラした口調で言う。

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さあと(プロフ) - 楽しかっです。グクのたくらみがうまくいってよかった(^^) (2020年8月17日 0時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
BTS taehyng - このお話すごく良かったです! めちゃくちゃボロ泣きしました!久しぶりにこんな泣きましたwまた思い出すだけで涙が出てきそうです。甘酸っぱい様な悲しいような、、、、、でも最後はグクとくっついたので良かったですが記憶の所がやっぱり悲しかったですね笑 (2020年2月19日 0時) (レス) id: e80d337afd (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴ〜♪ - 私もジンとグクおしなんです!! 次の小説は、ジンメインがいいです!!また、今回の小説面白かったです! これからも頑張ってください!! (2019年11月16日 8時) (レス) id: 26489886b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月13日 10時

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