【HQ】コ ヅ ケ ン 注 意 報【孤爪研磨】

注意報4 ページ4

「お、ルクミさんやっぱり今年も来ましたね」

「当たり前じゃないですか。天王寺さんも、もはや常連ですよね」


今年8位の天王寺さん

ちなみに、去年は7位だった

コヅケンが現れてから、それまでのトップ10が全て1つ繰り下がったのだ


「そういえばルクミさんコヅケンに会いました？」


いえ、まだですけど


「俺の後ろを通ってたんですけど、あんまよく見えなくて。でも結構若い人らしいっすよ」


へえ



トップ10の常連は大体30代以降の人が多い

天王寺さんは今年三十路だーとかって去年言ってたし


この中だと私が1番若かったけど、もっと年下が来るのかもしれない


「まぁ多分席近いんで見てみますよ。あんま変な人じゃないといいんですけど」

「ルクミさんに言われたくないと思いますよー」

誰が変人だよ


そこで別れて自分の席にたどり着くと、隣にいたのは金髪の人

というか、ちょっとプリンになってる


やっぱり変な人なのかな


背はそんなに高いわけでは無いみたい

年齢まではわからなかった


はあ、私はこいつに勝てないのか


多分始めてそんな長くない

リリース初期からやっている私と比べたら、全然短いだろう

なのに勝てない。悔しい


でも次こそはなんとしても勝ってやるのだ、プライドのために



「あの⋯⋯、ルクミさん、ですよね」



ふと、隣からかけられた声

高すぎず低すぎない聞いていて心地良い声


顔を上げると、コヅケンと目があった



「俺、あなたのファンなんです。⋯⋯サインもらっていいですか」

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