そして私はまた、最低な朝を迎える (ページ20)

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依存ページ20

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——それって依存なんじゃないの？大丈夫？好きって思い込んでない？

ある時、友達に言われた言葉。
こんなに好きで、一緒に居て幸せなのに、依存な訳ないしましてや好きと思い込んでるなんて有り得ないと思っていた。

和也とは上手く付き合ってきたと思う。
出会い方は散々だったけど、逆に考えたら運命の出会いみたいな感じもしてワクワクした。

でも、ある時からいつも全部見透かしてるみたいな雰囲気が怖く感じるようになって、その辺りから自分を、本当の気持ちを隠すようになることがあった。

だから、結局和也の言われるがまま―
流されていると言えばその通りなのかもしれない
でも、それでも良かったのは、
やっぱり自分には彼が必要だと思ったから——

『A？』

ボーッとしてると名前を呼ばれて、
気付けば腕の中にすっぽり包まれる

『最近なんか変よな、何かあった？』

「えっ？いやいや、なんもないよ」

『ほんまに？』

「本当に。」

『･･･Aはさ、そうやってずっと隠していくん？』

「どういうこと…？」

・
・
・

『最初そんなや無かったよな、言いたいことは何でも良く言ってたやん。何でなん？』

「そんなことないよ、」

『じゃあ…Aはずっとそうやって生きてくん？自分隠してさ、それでええの？ホンマのAは何処におるん？』

「･･･っ」

何でだろう、その言葉を言われた瞬間、
別に悲しいとか、泣こうとか思った訳じゃないのに涙が出た。

「和也は、目の前にいる私が本物じゃないって思うんだね･･･」

『そんなこと言ってへんやん。もっと本音でぶつかってきて欲しいだけやって』

「私が言わなくたって、和也には全部お見通しじゃん。私の事なら何でも分かってるって感じで･･･それが、怖いときがあるんだよ。」

『怖い･･･？俺が？』

「･･･ごめん。やっぱり言うべきじゃなかったね。意味分からないよね。忘れて」

『ちょ、A待ってや･･･！』

気付けば部屋を飛び出していた私は、
逃げるように無我夢中で走った
とにかくあの場から逃げ出したかった。

ふと辿り着いた公園のベンチに腰掛ける——

「もう、合わせる顔ないや･･･」

夕暮れ、ゆっくりと日が沈み一日が終わろうとする——

それと同時に私の中にあった何かも
終わりに向かってしまったような、そんな気がした

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