にゃあ … … ページ6
『…エイトフットさん、此処は意地でも仲良くしないって言うのをVさんに見せつけてやりません?』
人間の嬉しそうな姿を遠目に見ながらエイトフットに向かってそう呟くルーファ。
「…幾らそんな意地張ったってミスターの事だ、諦めやしねぇよ……」
ほぼ死 んだ目でルーファの言葉を返すエイトフット。
2人が本来の姿で園内にいればきっともう周りは沢山の人だらけになる筈だが今は其の2人の面影が少し感じられる程度でいる為、パークのゲストには注目は浴びられない。
ルーファは猫の耳と尻尾、そして猫特有の独特な目が普通の人間の目の色に変わっていた。
一方でエイトフットは眼鏡を掛け独特なあの逆立った髪の毛はではなく、緩く結ばれたポニーテールになっていた。
勿論2人の服装は完全に人間が来ているような服で、エイトフットの方は服装に関しては特に気にしていない様子だがルーファはエイトフットの逆でとても嫌なのかかなり不機嫌なオーラを纏っている。
「…つーかよぉ、そんな嫌そうなオーラ出すなよ、周りの人間がチラチラ此方見てきてうぜぇんだよ」
『チラチラ見てくる人間が悪い、』
そういうルーファにエイトフットはお前なぁ…!と怒りそうだったが騒ぎを起こすわけにも行かず怒りを何とか抑え、ルーファに問うた。
「何でそんな不機嫌なんだよ、」
『…エイトフットさんと園内を回ることに不快感と言うか…嫌悪感はまぁ無いです、問題は…服装ですよ。』
「はぁ?服装だぁ?」
特に変じゃねぇけど…何だ?其れとも人間の服装が嫌なのか?と言うエイトフットにルーファはカッとしてこう言った。
『自分がスカートを履いてる事に苛々してるんですよ!!此方は!!!』
予想外の返答でエイトフットは驚き目を見開いた
「おま…そんな事で苛ついてんのかよ……」
『そんな事って何ですか、そんな事って!!自分に取ってスカートは凄い嫌なんですよ!!』
ほら見てくださいよ此のヒラヒラ!!あ〜、気持ち悪い!!と、言いながら軽く地団駄を踏むルーファにエイトフットは呆れの余り溜息を付きルーファの頭を軽く殴った。
『っ"!?!?ん、で!!つか、今殴る必要無いだろ!!』
「明らかにお前が悪い、つーか地団駄踏むな糞猫」
ヒラヒラがうぜぇなら一々無駄な動きすんな、と付け足すエイトフットにルーファはエイトフットに軽く指導の様な物を受けたことに不服感を感じながら地団駄を止め、一度頭を整理するため周りを見渡した。
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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年11月17日 20時