なぉ ― ん ページ4
リクルーティングの結果から言えば、最悪だろう。
「ルーファさん、リクルートした方がNOと言ってたと聞いたのですけれど…」
『情報回るのやっぱり早いね……ヴェールが聞いた通り、リクルートした奴はNOって答えたよ…。』
NOと答えた理由は何となくわかる。
『…きっと、エイトフットの邪念が出過ぎてたからかな』
「エイトフットさんの?」
『あれ、あの蛸が自分の起こし方で滅茶苦茶キレてたって話は聞いてない?』
「聞いてないですわね…ただ、朝からルーファさんの機嫌が悪いって言うのはゴースさんから聞きましたわ。」
『…まー、自分がエイトフットに向かって邪念を飛ばし過ぎてた理由なんだけど、』
◊
「まぁ…其れはエイトフットさんが悪いですわ…!」
『だよね!?』
エイトフットがルーファ起こす際に尻尾を掴み上げ、他に起こし方が無かったのかと聞き逆ギレしてきた事を話せばヴェールはルーファに同情した。
「そもそも、尻尾を掴み上げるだなんて…酷すぎますわ……!」
『其れ、自分も思ったし何より猫の尻尾は簡単に取れやすいから本当に…掴み上げられた時は死ぬって覚悟したわ、』
と、言い肩を落とせばヴェールは何故かクスクスと笑った
『…何で笑ってんの、自分結構痛い目に合ったって話したのにさ』
「いえ…何だか、ルーファさんと仲良くなれた気がして、」
ヴェールの言葉にルーファは驚きの余り目を見開き開いた口が塞がらなかった
『ぇ、あ……ヴェ、ヴェールと自分が…?』
「えぇそうですわ、だって初めてお喋りした時よりとてもフレンドリーになってますもの」
そう言いニコリと微笑むヴェールにルーファは少し嬉しかったのか尻尾が少しだけ尻尾がピンと立っていた。
「…先程の話に戻しますわね、ルーファさんとエイトフットさんが不仲だと此れからきっと大変だと思いますわ、」
『そ、うだけど……』
「だから私、思ったんですの。」
『…何を?』
「…此の事はミスターにお話してみますわ、だからルーファさんには秘密、ですわ」
そう言いニコリと微笑みベルをチリンと鳴らしたヴェールにルーファは
『ひ、秘密って……』
と、苦笑いした。
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年11月17日 20時