なぉわぁ ~ ん … ページ17
「気付けばもう少しでハロウィンもオワリだネ〜…」
ゴースの其の言葉で一気に静かになった食堂。
其れはまるで鼠の鼻に猫の尻尾が掠めた時のようだった。
『…後残り、1週間でしたっけ』
「…矢張り気にしないだけで終わりが来るのは矢張り、早いねぇ…」
そう染み染みしながら言うMr.Vにスキャターはそうですねぇ…と言った。
「そう言えば結局ルーファチャンはどうするノ??」
『あぁ、寝泊まりですか…そうですねぇ……また野宿でもしましょうか』
と、割と真面目に言うルーファに皆が待て待て待て、と止めに入った。
『…何です?自分が今後どうするかなど、自分の勝手ですよね?』
「…あのねぇ、幾らもうマスターが居ないからって、自由にするにしても限度と言うものが有るだろう?」
『……自分、本来は黒猫なので元の黒猫に次のハロウィンまで戻るだけ何ですけど』
スンとしながら言うルーファに皆(特にヴェール)が頭を抱えた。
「…ルーファさん、ハロウィンが終わった後私の世界にいらっしゃいません?」
「ちょっと待ちや!ルーファはんがヴェールはんの行くより、ウチの方に来るのがええ!!」
「ウェルウェル…何を言っているんだい、ルーファは私に付いてくるんだ。」
「ちょっと待てよ〜!先ず先にルーファの意見を聞かないと駄目だろ〜?」
なぁ?ルーファ、と言うダルメシアにルーファはダルメシアの頭をワシャワシャと撫でた。
『話が1番通じないと思ってた人が通じるって…自分、普通に驚きました。』
「嘘付け、表情一切変えてねェじゃねぇか。」
と、言ってくるエイトフットにルーファは蛸焼き…と呟いた。
其れが聞こえていたのかエイトフットはお前なァ…!!と、少しキレ気味でルーファに突っかかってきたが、其れより、仕事大丈夫ですか。と、健やかな笑顔で言ってきたルーファにエイトフットは、ヤベェ…と、言い食堂を後にした。
「…終わって無かったんだね〜。」
「そう言うジャッククンは終わってるのカナ??」
「勿論!終わってるよ!」
「あぁ、貴方ちゃんと仕事出来たんですね。」
「はぁ!?糞林檎は仕事出来ない癖に何言っちゃってんのかなぁ!?」
と、2人が喧嘩をし始めた所で食堂は段々と賑わい始めルーファはその様子に溜息を1つ溢し、自室へヒッソリと戻って行った。
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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年11月17日 20時