〚ヴィランズ手下〛マスターヴィランに捨てられた黒猫 (ページ2)

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うにゃん … ページ2

「ﾁｯ…何で俺がこんな事を……」
「仕方無いだろ～、君とペアでリクルーティングをやる相手がルーファ何だから、」
と、朝から不機嫌なエイトフットを宥めるマルフィそう、彼が不機嫌な理由はリクルーティング活動を行うペア(ルーファ)がまだ起きていないからだ。

「つーか、こう言う仕事はあの寸胴とかオバケ野郎の仕事なんじゃねぇのかよ……」
「スキャターはミスターに呼ばれ出来なくてねぇ…しかもゴースの方もシリキウトゥンドゥに呼ばれたしまっていたからね…仕方無く、君がやるという事になったのだよ」
マルフィの言葉にまたしても舌打ちをしたエイトフット。

◊

部屋の扉の前まで来るとエイトフットは扉をノックもせずに足で扉を蹴り開けた

「さっさと起きろ!!この糞猫!!!」
「……エイトフット、其の言葉遣いは美しないよ、」
そんなん知らねぇよ、と言いながらツカツカとルーファが眠ってるであろうベッドへ向かうエイトフット。
近くまでやって来るとエイトフットは布団を掴み勢い良く放り投げた。

「起きろつってんだ…ろ……」
「エイトフット、どうかしたのかい…?」
「……ねぇ、」
「?何だって??」
「あの糞猫、いねぇ…」
其の言葉に少々驚いたのかマルフィは目を少し見開いた。

「ウェルウェル…まさか、あの後こっそり抜け出したのか…?」
「嫌、其れは有り得……嫌、有り得るかもなァ……」
2人は顔を見合わせて居ると何処からかすぅすぅと寝息が聞こえてきた。

「…エイトフット、どうやらあの黒猫は此のベッドの下で眠っているらしい、」
「ﾁｯ…何で起こし辛い所で寝てんだよ……」
「猫の本能とやらじゃないかい?」
と、鏡で口元を隠しながらクスクスと笑うマルフィにエイトフットは頭をガシガシと乱雑に掻きこうなりゃヤケだ!!と、大声で言ったかと思えば

「いい加減にしろ此の糞猫ｫ!!!!!!」
『ぎにｧっ!?!?』
尻尾がベッドの下からチラリと出た瞬間、エイトフットはルーファの尻尾を掴み上げたのだ

『ぎにっ…ﾌシャァァァァ!!!!』
「フシャア!じゃねぇ!!さっさと起きて準備しねぇお前が悪ぃ!!」
「…エイトフット、ルーファが言いたいのはそういう事ではないと思うぞ、」
あァ?と言いながらルーファの尻尾を離すとルーファは着地と同時に人間の姿へ戻るや否や

『…こんの蛸野郎!!!もうちょいちゃんとした起こし方思い付かなかった訳!?』