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パークに入園した後、マルフィはラードルの手を引いて真っ先に向かったのはカチューシャ等が売っている店だった。

『ラードル、似合っているかい?』
「…さぁ、ナルフィストさんが1番分かっているんじゃ無いんですの?」

マルフィはラードルに言われた美しい、と言われた事を内心喜んでおりまた聞きたい、と言う欲望の為にカチューシャを付けては似合うかどうか聞いていた。
其の時のラードルの表情は呆れたような表情で1度も美しい等の褒め言葉を言わず、マルフィは此れは手強いな…と、思い始めながらカチューシャを戻していると頭に何かを付けられた。

「ナルフィストさんは、此方の方が良いんじゃ無いんですの?」

至近距離に居たラードルにマルフィは少し驚いたが直ぐに元の調子に戻そうとした。

『あ、嗚呼…そ、そうか…なら、此方にするよ。』

少し動揺しながら返したがマルフィは、ふととある事に気付いた。

『…ラードル、君が渡して来た物だけど…此れ、君は此方を付けると言う事かい?』
「……ナルフィストさんが嫌がるのなら、付けませんわよ?」

ラードルの言った言葉にマルフィは嫌、付けてくれと即答するとラードルはすん、と真顔になったが結局会計を済ませて店に出てはちゃんと付けた。

『…さてラードル、まず君は何処に行きたいんだい?』
「…そうですわね……其れじゃあ先ずはエイトフットさんの所へ行きたいですわ。」

ラードルの言った事にマルフィは少し返答が遅れながらもラードルの手を引いてマーメイドラグーンへ向かった。






「…エイトフットさんの居る海はこんな感じ何ですのね。」
『…さぁ、どうだろうねぇ…私はきっと此処より本物の方が凄いと思うねぇ。』

そう言いながらマーメイドラグーンを歩く2人だったが、人が少し多く誰かと打つかった拍子にマルフィとラードルの手は離れ、離れ離れになってしまった。

『ら、ラードルが、居ない…!?』

マルフィは慌ててラードルの事を探すと案外直ぐに見付かったが少し個性的な服を着た男性と何か話し合いをしていた。

「へぇ!じゃあ矢っ張り君はジョーと一緒に働いてる子何だ!」
「そう言う貴方はエイトフットさんのお知り合い何ですのね。」

和気あいあいとした雰囲気にマルフィは少しモヤッとしたが直ぐにラードル!と、名を呼んで駆け寄っては手を取り、此処にいたのか!とさながら過保護な王子の様に心配した。

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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年12月15日 20時

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