〚ヴィランズ手下〛蜥蜴と鴉 (ページ24)

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好きページ24

マルフィはラードルをデートに誘い承諾を得たことに内心とても喜んでいた。

『(ラードルは一体どう言う服を着て私とデートをするんだろうか…其れに、ラードルは絶叫系とやらは平気なのかな…？)』

期待を胸にマルフィはるんるんとしながら人間に変装する為、クローゼットを開けては服を選び、此れだと言う服に着替えてはホテルハイタワーのエントランスで待っていた。
すると、階段からコツコツと靴音が聞こえ其の音のする方に振り向けば其処には何時も付けているモノクルは普通の丸眼鏡に変え、帽子を外して髪を下ろしているラードルの姿が見られた。
其の可憐な姿にマルフィは一瞬声を失ったように何時もラードルに言う愛の言葉を言えなかった。

其れにラードルは、来ましたわよ、とでも言うように小首を傾げた。
ラードルの行動にマルフィははっとして、内心慌てて言った。

『…ラードル、君…とても美しいね、』
「其れは、普段私が着ないような人間らしい服を着てるからですか、」

マルフィは其れに嫌、違うと返せばじゃあ何故ですの、と返すラードルにマルフィはふっと微笑んだ。

『君も、私とのデートを楽しみにしていたんだな、と。』
「……私だって、お出掛けする際は其れなりに御洒落は致しますわよ。」

棘のある言い方にマルフィは慣れているのかラードルは矢張り何時も通りだな、と思っては数歩先に歩いては、振り返って手を差し伸べた。

『ラードル、手を。』
「…はぁ……」

溜息を付き嫌々ながらもマルフィの手を取るラードルにマルフィは御満悦そうだった。

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作者の戯言

デート時のラードルちゃんは私的にはこう言った服装のつもりです。
因みに少し薄着なのは色々理由が有りますが秘密とさせて頂きます。