〚ヴィランズ手下〛蜥蜴と鴉 (ページ17)

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嫌いページ17

「…所でラードル、其の紅茶は私が気に入っている茶葉を使った紅茶じゃあ無いかい？」
『…何を言っているんですの？此れは先程此処のゴーストさんがお勧めだ、と言って持って来た物ですわよ。』
「ふむ…其の紅茶を持って来たゴーストの名は分かるかい？」
『知ってますけれど…ちょっかいを出す様な事をしたらただじゃ置きませんわよ？』
「嫌々、もしかしたら私が知っているゴーストかも、と思っただけさ…其れに私はラードル一筋だからねぇ、ちょっかいを出す訳が無いだろう？」
『…全く、貴方と言う方は……取り敢えず信用して名前を言いますけれど…もしちょっかいを出された、とゴーストさんから聞いたら其時は…分かってますわよね？』
「…あぁ、勿論だとも。」

ニコリ、と微笑んで言うマルフィにラードルは少し探るような目線を送るが1つ溜息を付いたあとこう言った。

『サーヴァン、と言うゴーストの使用人ですわ。』
「!サーヴァン…サーヴァンか…矢張り、」

ブツブツと呟きながら考えたような素振りを取り、後に肩を揺らしながら笑い始めたマルフィにラードルは眉を顰め冷ややかな目をした。

『…急に笑いだすだなんて、どうかしたんですの？…あぁ、もしかして等々頭のネジが飛んでいってしまったんですの？』
「っふふ…嫌、私は至って正常さ…ただ、ね…私の感が綺麗に当たってしまってねぇ…嬉しいんだ。」

はぁ？と、思いながらもラードルはそうなんですの、と興味がなさげに答え紅茶を飲み切ると立ち上がった。

「おやラードル、何処に行くんだい？」
『少し、用が有りますのだから御暇させて頂きますわ。』

そう言い頭をペコリと下げ部屋をあとにしたラードルにマルフィは笑顔で見送った。