〚ヴィランズ手下〛蜥蜴と鴉 (ページ11)

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好きページ11

リクルーティングが終わり、帰宅路。

「……隣の貴方は悪い格好ですわね」
と、ゲストに向かって言っているラードルに近付き

『はぁ…!其処の御2方は中々…見る目があるようだねぇ、』
そう言えばゲストは嬉しそうに首を縦にコクコクと振りる。
その姿にラードルは呆れの余り溜息を溢し、

「…御二方は次、私のマスターだけをモチーフにして此処に来てくださいまし?其れでは、」
そう言い、足早に去っていってしまった。

『…所で、何故私のマスターとラードルのマスターをイメージしたんだい?』
と、聞けばゲストの片方はあわわ、と慌てておりもう一方は慌てている友人の肩を叩き、言って!言って!!と、興奮している様子だった。

「ぇ、えと、其の…マルフィさんとラードルさんの御二人がお似合いで…其の、私達其れが好きで…」
『…ふぅん、つまり君達から見れば私達は付き合っているように見える、と言いたいのかい?』
そう聞けばゲスト2人ははい、そうです…!!と、先程より早く、強く首を縦に振った。

『ふふ、そうか…矢張り、そうなんだね…』
マルフィは嬉しさのあまりニコニコと微笑み、其れを隠す為に鏡で口元を隠した。

『…あぁ、早くラードルの所へ行かなくては…ハッピーヴィランズ、良い1日を。』
そう言い、1つ微笑み手を振り去った。

ラードルの所へ追い付き、ラードルは怪しくも美しい笑顔でゲストに手を振っていた。
其処でマルフィはラードルにこう言った。

『…ラードル、矢張りsnsとやらで私達はカップルだと思われているらしいよ、』
「…何巫山戯た事をいっているんですの、」
と、嘲笑しながら言うラードルは先程より少し早めに歩いて行ってしまった。
其の姿にマルフィは矢張りふふ、と微笑みながらもゲストに手を振り

『ハッピーヴィランズ、良い一日を。』
と、言った。