なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ7)

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『ちょっと前に、田村くんとすれ違ったんだけど』

皇輝「海琉？」

『うん。あの子の成長、やーばいね』

手を上にやって背を表す。

いつの間にか、ここまで伸びてた。

渉「いつの話それ？」

『えーと……８月？』

皇輝「思ってたより前だった」

オリ曰く、170cmらしい。

『…え、』

織山「言うな」

『ウス』

オリを指しかけて、止めた。

でも…そうだな、５忍だと、黒とヴァサ以外は田村くんより小さいか。

『ちょっと目を離した隙に… 前はこんなんだったのに』

黒田「いや、このくらいでしょ」

自分と同じくらいを示すと、黒は私の手を掴んでぐっと下げる。

…腰？そんな小さくないだろう。

『黒だって、すぐ抜かされるよ』

黒田「はぁー？うっせえチビ」

『うわ、よくない。私平均よ。なんなら平均よりちょっぴり大きいから。黒こそ平均より下でしょ』

黒田「いや俺まだ20歳だからな」

『学年は21歳でしょ！』

黒田「は、20歳だけど？」

ヒートアップしてきた。

この年下、生意気なんだ。

渉「よし、止めよう」

織山「落ち着いてくださーい」

２人が間に割って入る。

黒、いつもは保護者面っていうか…

けど、すぐ突っかかってくる所は、まだまだ年下だ。

『久保くんにも頑張れって言っておいて』

皇輝「いや、嫌がらせだよ。それ」

『うそ、ごめん。でも、ほんとに純粋に楽しみにしてる』

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