□忍者の忘れ物 ページ6
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「こんにちは〜」と扉を開けると、こぞって振り向く彼ら。
皇輝「朝ちゃん！」
渉「お〜、久しぶり〜」
『やあやあ、おひさ〜。舞台お疲れ様〜』
織山「何？」
メンバーを見て、５忍だけだと気づく。
てことは目当ての人は…よかった、居る。
表情を変えないせいで喜んでるのか嫌なのか分からないオリ。
手に持ってるスマホとサングラスを掲げると、黒が反応した。
黒田「俺の！」
『やっぱり。楽屋に忘れてたよ』
黒田「ありがとう、朝〜」
受け取ったら、そのままみんなの所に戻ればいいのに、近くに残る黒は、逆に４人を呼び寄せた。
『YouTubeでしょ？』
皇輝「そう、今企画発表しようとしてたところで」
『いいよ、続けて。私は忘れ物渡しに来ただけだから』
北川「朝日南さん映ってくださいよ」
北川くんの言葉に首を傾げる。
皇輝くんも椅子を用意してくれた。
『あれ。北川くんって後輩だっけ？』
黒田「１年後輩」
『そっか。オリと一緒？』
北川「はい」
新しく１コ覚えた。
でも、 “朝日南さん” って言っても、裏では “朝ちゃん” とかでしょ？
そう尋ねると、素直に頷いた。
『 “朝ちゃん” でいいよ』
北川「朝ちゃん」
『はい、なんでしょう？』
北川くんに微笑みかけると、横から黒に殴られた。
はいはい、分かってますよ。この笑い方はダメなんでしたね。
と心の中で毒づく。
その理由を教えて欲しいところだ。
『黒なんてヴァサに駆逐されてしまえ』
渉「え？」
皇輝「それエレン・ “イェーガー” だよ。渉はヴァサ “イェガ” ね」
『おぉ、よく拾えたね』
織山「マジでおもんなすぎて、本当に関西出身？」
『関西人が全員面白いと思うな！』
黒田「年下振り回すな」
『ごめんなさい』
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作者名：悠希 | 作成日時：2024年2月2日 19時
