なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ41)

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□おさななじみページ41

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(※ 前回から繋がってます)

『暑いね』

もう夕方なのに…

パタパタと、着崩された制服を扇ぎながら、作業をしてるスタッフさんを見る。

それから、恋愛映画には欠かせないお相手には、鈴鹿央士くん。

鈴鹿「どんどん夏に近くなってきますね」

『敬語抜けないね… 同い年なのに』

鈴鹿「先輩ですから」

『たったの３年だし、鈴鹿くんの方が年上じゃない？』

鈴鹿「学年はね」

これでも、彼にとっては仲良くなるのが早い方らしい。

たしかに、鈴鹿くんのマネージャーさんが驚いていた。

『目黒くんから扱い方を聞いてるんで』

と笑ったら、「じゃあ間違いない」と言う。

ただ、まだ鈴鹿くんと話す間には、どちらかのマネージャーが必要な状況。

ご飯にでも行けたら早いんだけど、そういう訳にもいかないし。

鈴鹿「２本撮りらしいですね」

『うん。さっきも上司をふっ飛ばしかけたところ』

「あははっ！それいいですね！」

……誰を？

鈴鹿くんのマネージャーさん、かなりストレス溜まってるのかな…

いや、作品に対して言っただけだろう。多分。

鈴鹿くん演じる、ルックスは良いのに陰キャすぎてモテない裕翔と

私演じる、クラスの中心にいるようなthe陽キャの美玖。

２人は幼馴染で、隠してはいるがカップル。

『 " 私は、みんなの前で “裕翔と付き合ってる” って言いたいのに " 』

鈴鹿「 " その気持ちだけで嬉しいから、例え明日地球が終わるとしても言わないで " 」

恋愛って難しい。

台本があるからなんとかなるけど、気を緩ませたら友達感覚になっちゃいそう。

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