なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ40)

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□バディページ40

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優斗「 " ハル！後ろ！ " 」

優斗演じるヒロは目を見開いて、必死に訴える。

その異様さに、私演じるハルは振り向きざまに回し蹴りを放った。

しかし、その足を、後ろに現れた男の顔の真横で止めることになる。

「 " ……ご苦労。 " 」

『 " …警視！ " 』

優斗「 " くくっ " 」

『 " ヒロ… やってくれたな！？ " 』

後ろから聞こえた笑い声に、勢いよく振り返る。

ハルとヒロは刑事課のバディで、ハルは肉体派、ヒロは頭脳派だ。

お話を貰った時、「肉体売りしてないのに…」と思ったのは秘密。

優斗「 " うわっ、やめろって！ " 」

優斗の首に腕をかけて、軽く締めるフリをする。

数秒後、監督の声が掛かって、「ごめん」と優斗から離れた。

『３回もすみません』

「本当に蹴り飛ばされそうでヒヤヒヤしたよ」

警視役の俳優さんは、かなりのベテランで「ヒヤヒヤした」はこっちのセリフでもある。

調整が難しくて、１回目と２回目は彼に当たりかけて、３回目でようやく成功した。

パイプ椅子に座った優斗の隣に、同じく椅子を持ってきて腰を下ろす。

優斗「・・・」

『・・・』

優斗「てかライブ…」

『マジでごめん』

仕事が重なって、神奈川公演には行けなかったから。

フラミンゴ見たかったよ。レポが楽しそうで。

今さっき座ったのに、私は立ち上がって伸びをする。

優斗「もう１シーン撮ったら今日終わりだし、何か食い行こーぜ」

『あ〜、ごめん。私もう１個の方に行かないと』

優斗「………例の？」

『んふ。…そ』

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