なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ19)

今日:64 hit、昨日:281 hit、合計:29,632 hit

▽ ページ19

✴

流星「何にしよっかなー」

『もう好きなだけお食べ』

この通り、奢りは私だ。

流星くんと一緒にメニューを開く。

『パフェ食べてる人が多いね』

流星「これちゃう？いちごパフェ！」

私はメロンソーダとパンケーキ、流星くんはコーヒーといちごパフェを注文した。

なんだか高校生に戻ったみたい。

流星「懐かし〜。高校生の時も仕事前に一緒にカフェ来たやん！」

『うん』

流星「あの頃のAって今より警戒心強くてホンマに……」

『やめて！言うな！』

仕事がない私にかまってくれる関西メンバーを全く信用できなかった。

今のなにわ男子のメンバーでも、流星くんがやっとだった悪い思い出。

周りを見て気づいたことはもう１つ。

『圧倒的カップル率。』

カップルカップル、親子がいて、カップルカップルカップル…

ざっと10席中、カップルでなさそうなのは１組だけだ。

流星「俺らもそう見えるんかな」

『やめてよ、レイムジョークすぎ』

流星「 “レイムジョーク” ？？？」

つまらない冗談。

カタコトなせいでカッコ悪い、自覚はある。

流星「……A、こういうトコに来る彼氏いないの？」

『…なんか、口説かれそう』

流星「んふ、俺に落とされたい？」

『ちょっと何言ってるか分からない。』

流星くんは、私に男の影がなさすぎて寧ろ心配しているという。

マジか、もうその域まで行ったか私、、

『すんっっごいクソ野郎みたいなこと言うけど』

流星「うん」

『いざとなったら、うちの会社で選び放題じゃん？』

流星「…やらんよね？」

『やらない。死んでもやらない』

✴