なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ18)

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□ダサくてカッコ悪いページ18

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収録が巻いて、のんびり衣装から着替えていたら、流星くんが戻ってきた。

私が薄着で居ようがお構いなしに過ごすメンバーが多い中、流星くんは後ろを向いてくれるレアキャラ。

流星「車、まだ来ないんやって」

『マジか。歩く？』

流星「…嫌。遠い」

…流石に、ここから事務所まで歩くのは私も嫌だけど、電車とかさ。

そう言ったところで、嫌がりそうなのは目に見えるから、黙って着替えを終わらせる。

『カフェでも入る？』

流星「あ、俺この辺で行きたいとこある」

「終わったよ」と肩を叩くと、流星くんはスマホの画面に写ったカフェを見せてくれた。

どう？と首を傾げる流星くんに、サムズアップ。

『よさげ♡』

すん、と私を見てからスマホに視線を移す。

次々と写真が移り変わり、パンケーキの画像で止まった。

流星「…なんかダサいねんな、Aって」

『なに、悪口！？』

流星「んーん、違うよ♡」

『わぁ、流星くんかぁいい♡』

貼り付けたニッコニコの笑顔で笑い合い、気まずくなる前に机に置いてあった、ハンカチに包まれたブレスレットを身に着けた。

「どこや！」とスマホ片手にウロウロする流星くんに振り回されながら、なんとか店の前まで辿り着く。

私たちは、３組くらい待っている列に続いた。

流星「なぁー、お腹空いたー」

『かわい。奢りジャンケンでもしとく？』

流星「ナチュラルに “かわいい” とかほざいたんだけど」

『 “ほざいた” ！？』

流星「奢りジャンケンしよ〜」

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