□幼馴染に相談が ページ17
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晶哉side
小島「誠也くん、晶哉が頼みがあるらしいから聞いたってや」
末澤「佐野が？ どないしたん？」
佐野「や、ホンマに言いにくいんやけど…」
末澤「言うてみ」
佐野「…俺、今度ソラとデートすんねんけど。服がな、自分らで自分の役に合わせて着て来てほしいって監督が言っとって…！」
ここまで言って、誠也くんの表情を伺うと、般若のような険相で俺を見ていた。
小島くんが慌てて横からフォローを入れる。
小島「役やで。役やから」
佐野「幼馴染やし、好みとか、知ってるでしょ？」
尚俺を睨む誠也くん。
正門「佐野ちゃんが自分で選んだら、官能小説家になってまうもんな」
末澤「 “令和の化け物” で行けばええやん」
その表情が明確に崩れたわけやないけど、５年の付き合いやから分かる。
少し口角が上がって、言葉とは裏腹に俺を助けてくれるらしい。
…と、ここで、リチャくんがぶっ込んだ。
草間「あの子デートしたことあるん？」
末澤「ない。佐野が初めてやと思う」
正門「そんな話するんですか？」
末澤「しない。けど、丈からも聞かんし、朝日南ママからも聞かん」
え、俺が初？
え、、
佐野「荷が重いってぇ〜〜」
小島「はぇ〜、初デート！」
正門「なんか、意外やわ」
末澤「 “意外” ってなんやねん。遊んでるように見えるんか？」
えぇ、俺が初めて…？
みんなが何か話してるのは分かるけど、入ってこぉへん。
誠也くんは「初デートを官能小説家にさせる訳にはいかんもんな…」とつぶやく。
小島「…ちなみに、するん？ キス」
末澤「は？」
佐野「えっ、ちょっ、、せーへんよ！！！」
正門「高校生やしね」
誠也くん、睨まんでよ。
末澤「で、いつ買い行くん？」
小島「あっ、買うんや。持ってる服からとかやなくて」
末澤「全部変な服しかないやろ」
誠也くんは俺の格好を一瞥してからそう言った。
今の服も酷いって言いたいん？
佐野「バカにしてる？」
草間「してる」
ゆっくり口を開いたリチャくんを振り返る。
佐野「リチャァァァァ」
小島「言っても２人変わらん…」
草間「は？」
正門「あらら」
正門くんも同類やからな！！！
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作者名：悠希 | 作成日時：2024年2月2日 19時
