なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ13)

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□練習ページ13

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恭平side

『あとは大橋くん、頑張って〜！』

恭平「頑張って〜！」

バラエティ番組のVTRに、朝日南と２人で出演。

最後にスタジオの大橋くんに手を振って、ロケは終了…

やねんけど。

『さっむ！ていうか疲れた！！』

恭平「も、ホンマやで、寒すぎて南極も凍ってまうわ」

『いや、南極はもともと凍ってる』

アレ。南やんか。

…やなくて、この寒さにヨワヨワ〜な朝日南をなんとかせな。

ロケの途中から、傘が必要になるほどの雪が降っている。

撮影終了と共にロケバスに飛び込んだ俺らは、マネさんが持ってきてくれた温かい飲み物を流し込む。

『うぅ… 藤さん、温かい話して』

藤「そうね… 半年前、下の息子が誕生日プレゼントにって、お花くれたわ」

恭平「ええ子」

『そんな息子がほしい』

恭平「誰との子？」

『シャラップ』

シッ、と人差し指を唇に当てた朝日南。

…そんなつもりやないんやけど。

『あ、そうだ。高橋、誕生日プレゼント何がいい？』

恭平「誕生日？」

『もうすぐじゃん』

こっちは向かず、曇った窓に頭の悪そうな絵

―――俺が言うのもなんやけど

を書きながら話す朝日南を横目に、少し考える。

…普通に、ゲーム？

……けど、どうせなら。

恭平「デート」

『は？』

心底嫌そうな声。

顔を顰めて俺を見る。

恭平「………そんな嫌がらんでも。じょぅ…」

『…あー。いいよ』

恭平「マジ、？」

『え、行かないの？』

恭平「行く」

返事が「YES」だなんて、まったく予想していない。

きっと「NO」って言われるから、「冗談」ってことにしようと思ったのに。

『でも、場所は私に決めさせて』

恭平「……ウス、」

嬉しそうにニヤと口角を上げた朝日南に、不覚にもドキッとした。

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