なにわ “生まれ” の “女子” やねん！【Ⅳ】 (ページ11)

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□５周年♪ ページ11

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和也side

丈一郎「なぁ、そろそろ聴き飽きるんやけど」

笑いながらそう言って、スマホの画面に食い入るAを見る丈くん。

それに対し、ニコニコと屈託のない笑顔で「幸せにする〜♪」なんて歌っているA。

和也「好きやなぁ？」

『ほんっとに好き！！』

「あすかな大好き〜♪」と歌詞を変えて歌ったりもする。

丈くんはというと、さっきの「好き！！」に本気で照れてるらしい。

『このまま本格再始動とかしない？』

それは投げかけられた質問のようで、ただの彼女の願望らしいから返事はしないけど。

和也「照れてんのーじょおくーん」

丈一郎「どこがや」

体をつついてイジってみると、すぐツンになっちゃう丈くん。ホンマかわいい。

話をすり替えるように、丈くんはAに「なんでそんなにあすかな好きなん？」と聞いた。

『んー、丈橋月間の拡張版みたいだから』

あすかなのときの丈くん、 “星空好き！” が隠せてないよ。

なんて続けられた。

『まぁもちろん、丈橋でも隠せてないけどね』

いたずらっ子のように笑うと、今度は「プリンとクリームシチュー」をスピーカーから流す。

曲の終盤、口ずさみ始めた丈くんと、しっかり歌ってるA。

そんな２人の対比がおもろくて見てたら、Aはおもむろに立ち上がる。

『 “そろそろ限界” …』

丈一郎「ん？」

『 “ねぇギュっとしてほしい” 』

和也「ええで〜！」

丈一郎「ちょっ」

『甘えろ！藤原丈一郎！』

回り込んだAは勢いよく丈くんの背中を押して、すぐにスマホを構える。

俺は、飛び込んできた丈くんをまっすぐ受け止めた。

丈一郎「やめろって！ …お前調子乗んなよ！？」

『んふふふ、ごめんなさーい』

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