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「とはいえ、『Trickstar』は瀕死じゃ。死に物狂いで努めねば、この戦場を生き延びる事はできんぞ？」
「ん〜、それはそうなんだけど、対戦相手次第かなぁ……
でも、どんな相手だろうと俺は負けるつもりないよ」
すると、緒戦の相手と思われる『ユニット』がその場に現れた。
「きゃあん♪見て見て司ちゃん、あの対戦相手の子ったら超張り切っちゃってるわよォ！
かわいい〜、がんばる男の子は世界の宝よねェ☆」
「はい！こちらも油断はできませんね……♪
獅子は兎を狩るにも全力を尽くす、私も最大限にExciteいたします♪」
その場に現れたのは、夢ノ咲学院でも長い歴史を誇る『Knights』だった。
『Knights』には、零の弟の凛月が所属しており、今も気怠げな様子でその場に現れた。
「あ〜……どうでもいいんだけど、セッちゃんとかは？
サボっていいなら、俺も休んでたいんだけど」
「おぉ〜い、凛月！お兄ちゃんじゃよ〜♪」
突然、零が凛月に向かって飛びついていくが、凛月は慣れた様子で零を華麗に躱す。
「……誰？」
「何てこと言うの凛月！？お兄ちゃんじゃよ、おぬしのお兄ちゃんじゃよ〜！」
「迷惑だなぁ、通報する？
てゆーか、俺の家族はま〜くんとA姉だけだから、気安く近づかないでくれない？」
「ひ、酷いのう〜……」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2022年9月14日 1時
