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「うう、でも不安だ〜！やばい、緊張してるのかもっ！」
緊張感でその場をウロチョロし始めた明星のもとに、零がやってきた。
「くっくっく♪珍しくテンパっておるようじゃのう、まぁ無理もないがのう？
おぬしは、すでに戦場のなかにおる。狼狽していては、戦えんぞい？」
「あっ、朔間先輩！相変わらず神出鬼没だなぁ、何か用？
も、もしかして……『Trickstar』の緒戦の相手は、朔間先輩たちの『UNDEAD』なのっ？
うあぁん、やばいよ！勝てる気がしない〜！」
「くくく。褒め言葉として受け取っておこう、おぬしは素直で快いのう……♪」
零は狼狽えている明星を見て愉快そうに笑みを浮かべる。
「とはいえ、安心するがよい。我輩たちはほれ、その校舎の陰に設置された屋外ステージにて……
すでに、他の『ユニット』との対決が成立しておる。我輩はおぬし敵ではないよ」
確かに、校舎の向こう側から大神がいつも奏でているエレキギターの音色が聞こえてきていた。
「よかったぁ、朔間先輩たちとは戦いたくないもん〜♪」
「『DDD』は壮絶な生き残り戦じゃ、勝ち進んでいけばいずれ戦う事もあるじゃろうがのう……
そのときはお手柔らかに頼むぞよ？
まあ、おぬしらの場合は緒戦を勝ち抜けるかどうかが問題かのう。どうじゃい、調子は？
さすがに心配でのう、様子を見に来たのじゃが……とりあえずは、不戦敗は避けられたといったところかの？」
「うん！転校生と、Aちゃん先生のおかげでね〜☆」
「Aの……くくく、そうじゃったのか……」
零は嬉しそうに、意味深な笑みを浮かべてそう呟いた。
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2022年9月14日 1時
