【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ26)

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「投票数の集計が完了しました。

『DDD』決勝戦の、結果発表をいたします。

結果はもちろん、順当ですが……『fine』の勝利です！」

椚がそう告げると、『Trickstar』たちは唖然とその場に立ち尽くす。

しかし、Aは椚からマイクを奪うような形で司会の場に立った。

『意地悪が過ぎますよ、椚先生。貴方が生徒会を贔屓目に見ているのは知っていますが、これはあまりに残酷です。これが、大人のやることなんですか？

きちんと、公正に、結果を発表していただきたい。

男の子同士の戦いに、脇役が茶々を入れるのは違うでしょ』

「姉貴……？」

喧嘩腰で舞台に上がってきたA。

観客やアイドルたちが動揺している中、しかしその発言は至極真っ当なもので、誰も口を出してはこない。

「えっ、何？あきや～ん、投票結果に嘘ついたの？

駄目だぞ不正は！皆さ～ん、ここに悪徳教師がいます！

ふだん俺がタバコとか酒とかしてたら怒るくせに～っ♪」

場を和ませようとしているのか、はたまた考え無しか、佐賀美がそう言って割って入る。

「嘘などついておりません！ただすべての事実を開陳する前に、あなたがたが勝手にぺちゃくちゃ喚いたんでしょうが……！」

『どうだか……先生は昔から、問題児たちには容赦なかったし？』

「黙りなさい。

え～、お騒がせしました。先ほどの発言を、少々ばかり補足しましょう」

椚はそう言ってAからマイクを取り返し、結果発表を続けた。