【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ24)

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『Trickstar』対『fine』の対決は、接戦だった。

英智の体力が限界というのもそうだが、英智を庇い続けてきた他のメンバーの顔色にも、疲労感が出ており、地道に体力を削っていくという作戦が功を奏していた。

それでも学院最強の名は伊達ではなく、見ている方もハラハラと冷や汗と緊張感が止まらず、固唾を呑んで結果を見守った。

そして、いよいよ両者のパフォーマンスが終わり、投票の集計に入った。

「え～、おほん。

『DDD』決勝戦、たいへん白熱した対決でしたが……とりあえず、投票の集計をしますんで、お客様がたにおかれましては、席から立ち上がらずにお待ちください」

司会からそんなアナウンスが流れるが、あまりにも白熱した戦いで、いつまでも舞台上にいる『Trickstar』と『fine』に拍手喝采していた。

「陣！ボケっとしてないで投票を手伝いなさいっ」

「え～。どうせ、集計は機械とかでするんでしょ？最終確認は衣更がやってくれんだし、俺たちゃのんびり待ってりゃいいの♪」

「そうもいきません、一人だけにこの大量の投票結果を記録させるなど、間違いがあっては取り返しがつきません。

きちんと我々の目でも数えないとっ」

椚は何度も何度も投票結果を血眼になって数え直している。