【あんスタ】貴方の愛を求めます３【朔間零】 (ページ17)

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準備を終え、幕があがり舞台に登壇する『fine』と『UNDEAD』に、観客のボルテージは一気に上がる。

熱量にやられたのか、ここまでの疲労感が募り舞台上でふらつく英智。

「わっとと、会長？だいじょうぶ～？

顔色すっごく悪いですよ、どうしよう弓弦！会長が死んじゃう～！」

「落ち着いてください、坊ちゃま。

舞台上です、アクシデントと見られるのはまずい。わたくしが支えましょう。

せめて投票が終わるまで堂々となさってください、会長さま」

「すまないね。さすがに、意識が朦朧としてきたよ」

「くっくっく♪ふらついて、病弱アピールしてお涙ちょうだいで投票を得ようてか。

こすっからい真似をするのう、『皇帝』陛下ともあろうものが？」

英智は零に煽られながらも、気丈に振る舞う。

「……よく言うね。実際、大したものだよ。

『三奇人』朔間零、決して侮っていたわけではないけれど。

ここまで追い詰められたのは生まれて初めてだよ。

君と彼女、最近一緒にいるところを見なかったせいで油断していたけど、まさかここにきて共闘し始めるとはね。

これだから君たちは一緒にいてほしくないんだよ」

英智は舞台袖からこちらを見ているAに目を向けた。