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『DDD』も終盤に近づいてきた頃、敗退したアイドルたちの手を借りることで運営の方もようやく落ち着きを取り戻してきた。
そんな時、連戦連勝を続けている『Trickstar』のもとに、Aがやってきた。
『みんな、お疲れ様。活躍してるみたいだね』
「あっ、Aちゃん先生だ！やっほ〜☆
俺たち今すっげー順調なんだっ！ねっ、サリ〜！」
「まぁ、緒戦のVS『Knights』が最大の山場って感じで、他はそれに比べりゃ大したことない『ユニット』が相手だったからな」
「それでも、俺と転校生だけじゃ勝てなかったよ〜？」
真緒はあの後、すぐに『Trickstar』のメンバーと合流できたようで、すっかり元の『Trickstar』の状態に戻りつつあった。
『真くんも、大変だったみたいだね。
さっき聞いたけど、閉じ込められてたんだって？』
「うぅ〜……本当に大変でしたぁ……。
もう僕は、二度と明星くんたちに会えないとばっかり……」
その時のことを思い出して弱音を吐く遊木に共感してうんうんと頷くA。
『わかるよ。私も昔、零ちゃんに「宝物庫を見せてあげる」って言われてクローゼットに閉じ込められた時はすっごく怖かったもん。
暗いし狭いし、今でもちょっと狭くて暗いところに一人でいるのはトラウマなんだよねぇ……』
「それはもう、恐怖症のレベルじゃ……」
「あぁ、だから姉貴、部屋の豆電球つけっぱで抱き枕抱いていつも寝てんだ」
『なんで知ってんのよ』
仕返しに真緒の頬を引っ張りながらも、プライベートなところを暴露されて頬を少し赤らめていた。
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2022年9月14日 1時
