2−a ページ32
8 years ago 岩本side
岩「…あれ?誰か使ってる?」
阿「んー?あ、ほんとだ音漏れてる。」
雑誌撮影が終わり、俺たちは事務所ビル内のJr専用レッスン室に向かった。
先輩のバッグにつかせて頂くライブが差し迫っていたため、ダンスの自主練をしようと、事前にマネさんに予約しておいてもらったのだ。
しかし予約されていたはずのレッスン室には、どうやら先客がいるらしい。
隣にいた阿部を振り返ると、何も言わずにさっと携帯を取り出してマネに確認のメールをし始めた。
阿「…2-aで合ってるって。
予約の確認メールにもそう書いてあるって。」
深「とりあえず開けてみたら?」
岩「だな、向こうが間違ってるかもしれないし。」
ノックを2回してからがチャリとドアノブを回し、少し重い鉄の扉を押した。
"2−a"
深「っあー!なんだーみなじゃん!」
阿「お疲れ様〜。」
『っお疲れ様です…。』
扉を開けると、ガンガン響く音楽のなかで、真ん中に胡座かいている細い背中が振り向いた。
水上くん。
慌てて立ち上がって会釈をしたので、こちらもペコペコしてしまう。
素早く曲を止めに行き、なかなかの距離を保ったままこちらを伺ってくる水上くん。
俺らも扉の入り口辺りで止まったまま。
『えっと…?』
阿「突然ごめんね、僕達こここ予約しているんだけど…みなも被ってた?」
『あれ…。』
慌てて床に置いてあったスマホを拾いスクロールする水上くん。
少し間が空いてから、小さく2aと呟いた。
深「なんだー、ダブルブッキングか。」
阿「受付の人に他の部屋ないか確認しないとだね。」
『あの、僕自主練だし朝からやってるので、皆さんどうぞ。』
深「いーのいーの、俺らも自主練だし。
先にやってたのはそっちだし。」
岩「…聞いてくる。」
佐「ありがとう、よろしく。」
『っあ、じゃあ、僕も、いきます…。』
岩「…ん。」
予約の確認くらい1人でも出来るんだけど、水上くんもただ待ってるのは多分気まずいんだろうし。
それに、水上くんに少しだけ、いや…。
結構興味を持っていた。
だから、断るに断れず共に受付に向かった。
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MIo(プロフ) - togawadollさん» ご不快な思いをさせてしまいまして、申し訳ございませんでした。以後ないように気をつけます。修正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 12時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
togawadoll(プロフ) - 視点ごとにセリフの「」前に名前が無いと全て夢主君が喋ってるのかと思ってしまいます・・・。夢主君以外は名前ありの方がまだ読みやすいです・・・。それか全て外した方がまだいいと思いました。 (2021年3月9日 1時) (レス) id: a83c0082d0 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!可愛いと思って頂けて本望です!笑焦らしに焦らしまくる展開で申し訳ないですが、これからもよろしくお願い致します!お優しいお言葉もありがとうございます(^^) (2021年2月21日 16時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - いつもみな、可愛い!と思って読んでます!これから、メンバーとみながどう距離をつめていくのか楽しみです!無理しない範囲で頑張ってください! (2021年2月16日 14時) (レス) id: a733c91119 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» 初めまして。コメントありがとうございます。出会ってくださってこちらこそ感謝です!これからもよろしくお願い致します!! (2020年12月15日 18時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIo | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/____mio__w
作成日時:2020年12月13日 22時