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"カズヨシ"、そう言って走ってきた少年の後ろには、別の少年が付いてきた。
深「あと阿部亮平!阿部ちゃん!」
阿「いきなり話しかけたら怖いよ。
ごめんなさい、はじめまして。」
『…はじめまして。』
深「オレあのドラマめっちゃ好きで!
カズヨシが同じJrなのうれしくて!」
『…ありがとうございます。』
阿「水上くんってたしか先ぱいだよね?
タメ口いいの?」
深「っあ!!」
『いや、いいです、ぼくとししただとおもうし。』
阿「なんかふっかより大人っぽい。」
深「うそ!」
深澤辰哉と阿部亮平と名乗った2人は、自分よりもかなり背が大きかったため、年上だろうなというのはすぐに分かった。
好奇心たっぷりに話しかけてきたくせに、俺を放ったらかして2人でテンポ良く話す様に、気まずさを覚えた。
人見知りの俺にとっては地獄の時間でしかなくて。
今の辰哉くんだったら、こんなに圧もなくもっとふんわりしているんだけど、やっぱり俺らも子どもだったんだなあなんて振り返ると思う。
俺は2人と別れるタイミングをずっと伺っていた。
深「いつもレッスンいないよね?
見かけたことなかったから会えてうれしくて!」
『…ぁ、はい。』
阿「お仕事いっぱいしてるから忙しいんだね。
おれらこれからレッスンだけど、また別?」
『…今日は、おなじで。』
深「まじー!よっしゃ!
じゃあいっしょにいこうぜ、カズヨシ!」
阿「Aくんね。」
端っこでひっそりレッスンを受けたかった俺は、予想外に初めましての2人とともにレッスン室に向かうことになってしまったのだ。
俺に構わない方が身のためだよ、なんて、言い出せる勇気もタイミングもないままに、引き摺られるように"深澤くん"と"阿部くん"とともにスタジオに向かった。
最悪、今すぐ帰りたい、としか思えなかった。
でも、ちょっと、ドキッとしていた。
こんなに純粋に、下心も悪意もなく、同じJrに話しかけられたのは、確かこのときが初めてだったんだ。
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MIo(プロフ) - togawadollさん» ご不快な思いをさせてしまいまして、申し訳ございませんでした。以後ないように気をつけます。修正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 12時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
togawadoll(プロフ) - 視点ごとにセリフの「」前に名前が無いと全て夢主君が喋ってるのかと思ってしまいます・・・。夢主君以外は名前ありの方がまだ読みやすいです・・・。それか全て外した方がまだいいと思いました。 (2021年3月9日 1時) (レス) id: a83c0082d0 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます!可愛いと思って頂けて本望です!笑焦らしに焦らしまくる展開で申し訳ないですが、これからもよろしくお願い致します!お優しいお言葉もありがとうございます(^^) (2021年2月21日 16時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - いつもみな、可愛い!と思って読んでます!これから、メンバーとみながどう距離をつめていくのか楽しみです!無理しない範囲で頑張ってください! (2021年2月16日 14時) (レス) id: a733c91119 (このIDを非表示/違反報告)
MIo(プロフ) - 林檎さん» 初めまして。コメントありがとうございます。出会ってくださってこちらこそ感謝です!これからもよろしくお願い致します!! (2020年12月15日 18時) (レス) id: 5ac68e315d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIo | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/____mio__w
作成日時:2020年12月13日 22時