affection-情愛-5/O 4/10UP ページ47
「どうして・・・・・」
「どうして・・・こんなことに・・・なったんだよ・・・!!」
ぽろぽろ泣きながら
それでもそんなとこ見られたくないのか
両手で自分の顔を覆って
ニノが吐き捨てるように呟く
ニノはね
人一倍プライドが高いの
どんなに辛くても
どんなに苦しくても
自分の弱いとこ
人には見せないの
歯くいしばって
がんばっちゃうんだよね
だからね
いつもならこんなふうに
ぽろぽろ
ぽろぽろ
泣いたりしない
それでも
こんなふうに泣くのは
自分が手にした力が
心底怖いから・・・・・・
俺だって
怖いよ?
でも
ニノの持つ『恐怖』の度合いとは
違うんじゃないかなって
だってさ
人の心が読めてしまって
何の防御も出来ず負の感情に晒されて
それだけでも凄く傷ついてるのに
人の思考に入り込んで
自分の思う通りに出来るってことは
ニノの精神の
許容を越えてる気がするんだ
だってそれは
ニノが頭で願えば
相手の生死も
握っちゃうってことでしょ?
ニノは繊細だし
どんなに毒吐いても
本当はスゲー優しいから・・・・・・
今
苦しくて 苦しくて
仕方ないと思うんだ・・・・
だからねぇ
ニノにとって
俺が弱音を吐ける場所でありたい
ニノの味方であり続けたい
誰かの前で泣いたり
誰かに縋ったりしないと
きっと今のニノは
壊れてしまうだろうから・・・・
それにね
いつもはね
俺がニノに助けて貰ってるから
こんな時ぐらいは
ちょっとは頼ってよ
そのまま俺にもたれてていいよ
俺
お前と似たような体型だけど
男だしね
ニノ一人ぐらいなら
支える自信あるよ?
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/
作成日時:2012年3月26日 22時