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Golden Boy 1/O ページ13

壁にもたれたままのニノは、金色に瞳を輝かせて男をその瞳に映した。


目があった男は恐怖に顔を引き攣らせ、


二歩・・・三歩・・・


後ろへと後退していく。


「ここにいる奴ら全員・・・・
みんな消えていなくなれ・・・。」


金色の瞳に向こう側でこちらを見つめていた白衣の連中を捉えると、ニノはそっとその手を伸ばした。


瞬間・・・・


目の前の映像が切り替わった。


今までいた所から飛んできたみたいに


真っ暗な空間にいて


粘っこい大地に足を取られる。


空には赤い月が血を流したみたいに滲んで見えて


白衣を着た連中が悲鳴を上げている。


そんな彼らを


黒く長い髪の男が


白い腕で抱いていく


黒髪の男


それは死のイメージ


死が


ここにいる俺達以外全員を


その腕に抱いていく。


「いやぁぁぁっっ!!!!」


「死にたくない!!!!
助けて・・・!!助けてぇ!!!!」


死への絶望に取り付かれた人間の絶叫がこだまする。


俺はその光景を、後ろで壁にもたれ涼しい顔したニノと一緒にただ呆然と見つめる。


そして


俺は全てを理解する


あぁ・・・・・・


そうだ・・・・・・・・・


ニノが人の心を読めるなんて


この力の副産物に過ぎない


ニノの本当の力は


相手の思考に入り込み


人間の脳を支配する


俺がニノの声に引き寄せられるように


ここを探し当てたのも


ニノの能力によるものだ


今 ニノは


ここにいる俺達以外の連中に


死のイメージを送り続ける


脳が『死』を受け入れれば


人は死ぬ


脳の機能が停止すれば


体の機能も停止する


人の思考に入り込み


思考を操って


思い通りに相手を操る


それが


本来のニノの能力だ・・・・。

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設定タグ:大野智 , 二宮和也 , 大宮   
作品ジャンル:SF
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作者名:あさり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/a-ground/  
作成日時:2012年3月26日 22時

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