【MS.SP】きみと過ごす おまけ

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「じゃ〜ん！僕いいもの持ってきましたよ〜！」


でへへ、と笑いながらリビングに入って、きっくんと一緒に塗り絵で遊んでるAちゃんに、小さな小包を差し出す。
ア⚫ゾンの箱やめろってあろまに怒られたけど仕方なく無い？
便利すぎるんだもん、ア⚫ゾン。


「せめてもうちょっとオシャレな箱に入れ替えるとかしろや」
「僕そんなの持ってないで〜す」
「百均行け」
「えふびぃ、これなぁに？」


きょとん、と首を傾げるAちゃんに、開けてご覧、と促す。
梱包されてるテープを剥がして、中身を取り出してもらう。


「わぁぁ！お帽子！」
「「おぉ、かわいい！」」


きっくんとあろまが思わず感嘆の声を上げる。
Aちゃんにあげたのは、子供用の麦わら帽子。
それもただの麦わら帽子じゃない、なんと頭に猫さんの耳がついているのだ〜！

早速被ってもらう。
うん、サイズは問題なかったな、良かった。
頭の上で控えめに存在を主張する猫耳が、Aちゃんに良く似合っていて非常に可愛い。


「猫ちゃんの耳だ〜！」
「Aちゃん可愛い〜！猫耳生えた〜！」
「ちょっとAこっち向いてみ」


慌ててテーブルに置いていた携帯を取ったあろまが、カメラを起動してAちゃんの写真を撮る。
ここ数ヶ月の間に、あろまやえおえおからしょっちゅうカメラを向けられているせいか、写真慣れしてしまったAちゃんが、ふっくらした頬の横で小さなピースをしてカメラ目線。
綺麗に撮ってもらった写真を見て、ご満悦の顔だ。


「はぁ〜。Aまじ可愛い。天使かな」
「あろま何を今更なことを……」


今撮った写真を見せてもらったけど、いやほんとAちゃんきゃわゆいね。
猫耳帽子がほんと良く似合ってる。
もっと色々被せたり着せたくなっちゃうよね。


「お兄ちゃんに見せてくる！」


庭に干してる洗濯物を取り込んでいるえおえおに見せるために、とたとたと駆けていくAちゃん。
数分もしない内に、外からえおえおの色んな感情のこもった声が聞こえてきて、思わず笑ってしまった。


　

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