167 - リクエスト ページ7
【みるたそさんリクエスト】 光を背に3
*
恵に突然、キスをされた。
そして私はその場から逃げてしまった。
しょうがないじゃないか。
あんな事されるなんて、思ってもみなかった。
だからあの時、一瞬で頭が真っ白になった。
長い睫毛を伏せて恵の整った顔が近づいてくる。
…駄目だ、思い出すと頭がどうにかなりそう。
あー、もう、
A
「…どうしよう…。」
*
次の日。
会いたくないと思っている時に限って遭遇してしまうのは何故だろうか。
当の本人は平然とした顔で私の前に立っている。
伏黒
「はよ。」
A
「お、おはよう…。」
伏黒
「今日、任務か?」
A
「え?あ、うん。」
伏黒
「そうか。」
「気をつけろよ。」
A
「う、うん。」
昨日のアレは夢だったんじゃないか?
そう思わせる程、いつもと変わらない恵。
A
「あ、あのさ…。」
伏黒
「ん?」
A
「い、いいや、なんでもない。」
聞かない方がいい。
きっと聞いてしまったら、いつも通りに振る舞うのが難しくなる。
せっかく、いつも通りに話せているんだから。
やめておこう。
私にはこのままの、いつもの距離感が丁度いい。
チラリと横を歩く恵を見る。
あぁ、駄目だ。
無意識に唇に眼が止まる。
悟だけど、恵も男のくせにプルップルの唇してやがんな。なんかムカつく。
伏黒
「…なんだ?」
A
「何でもない!」
「私このまま行っちゃうから!じゃあね!」
そう言って走り出そうとした私の腕を恵が掴む。
伏黒
「A。」
A
「…なに?」
伏黒
「昨日の事、五条先生には内緒な。」
イタズラっ子の様に口元に人差し指をあて、笑顔を浮かべそう言った。
言われんでも内緒にするわ!!
なんて言葉が思わず口から零れそうになる前に、その場から走り去った。
*
伏黒
「…これで少しは俺の事を意識してくれ。」
*
みるたそさん、リクエストありがとうございました。
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mito(プロフ) - みるたそさん» 確かに本誌辛いですよね…。 (2021年3月9日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - mitoさん» お風呂ネタ意外と好きなんですよ〜苦笑自分は変態かっ!本誌が辛いのでmitoさんの小説で癒されています!^ ^ (2021年3月9日 17時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» お風呂いいですね!思いつきませんでした!書いてみます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - リクで、一緒にお風呂に入ると駄々をこねまくる五条さんと夢主が一緒にお風呂に入り、湯船に浸かっている時に首を甘噛みして甘えて来た五条さんに仕返ししてじゃれあったり、体を洗いっこするまで出ないという五条さんを渋々許したりする甘々が見たいです^ ^ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» 全然大丈夫です!!むしろそう言って貰えて嬉しいです!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年2月25日 16時