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208 - 本編 ページ48

【渋谷駅事変6】 重面春太という呪詛師





近い。

伊地知さんを襲った呪詛師が近くにいる。

血溜まりに倒れる伊地知さん。
先程の光景を思い出しただけで、怒りと殺意がふつふつと沸き上がる。

その感情は、足を早めた。

後から、かかる静止の声が聞こえなくなるほどに。





残穢を追いかけた先に、2つの人影が見えた。
ひとつは野薔薇、もうひとつはーーー


A
「………テメェか。」


残穢と目の前に立つ人間の呪力を比べて間違いない。
コイツが補助監督達を次々と殺し、伊地知さんを殺しかけた野郎だ。
ソイツと向かい合っている野薔薇は足元が覚束無い。


A
「野薔薇に何しやがったクソ野郎。」


重面
「また綺麗な女の子が増えた!モテモテだぁ〜!」


A
「話を聞けよ。」
「お前が補助監督達を殺した野郎で合ってるよな。」


重面
「補助監督?…あぁ!スーツの人達か!」
「あの人達皆弱かったなぁ。」
「…弱者をいたぶるのって楽しいよねぇ!」


そう言ってクスクスと楽しそうに笑う、その姿にプチンッと血管がキレた。


A
「このゲス野郎が!!」


拳に渾身の呪力を込めた。
素早く移動し、呪詛師の腹部を目掛けてそれを思い切りぶつける。


重面
「グッ…!!!」


口から血を吐き散らし、呪詛師は重心を崩し後ろへ倒れかける。


A
「殺してやるよ。」


重面
「キミっ!女の子なのに強いねぇ!!」


胴体ガラ空き。
先程の攻撃に追い打ちをかけるように、刀を素早く抜き呪詛師へと振りかぶる。


重面
「ふふっ!ざーんねん!」


呪詛師の変な武器?手のひらに刀が付いている武器が天井から突然降ってきて、それを防がれる。


釘崎
「A!!」


急いで距離を取り、野薔薇の隣へと並ぶ。
尚もニヤニヤと楽しげに笑う呪詛師へ刀を持ち直し、向き合った。





張り詰める空気の中。
カシャアと、ガラス砕ける音が響いた。
砕けたガラスを踏み締める音が静かな建物内に存在を示す。


重面
「いいんだっけ。」
「黒じゃないスーツも殺して。」


七海
「………。」





静かな怒り。

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mito(プロフ) - みるたそさん» 確かに本誌辛いですよね…。 (2021年3月9日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - mitoさん» お風呂ネタ意外と好きなんですよ〜苦笑自分は変態かっ!本誌が辛いのでmitoさんの小説で癒されています!^ ^ (2021年3月9日 17時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» お風呂いいですね!思いつきませんでした!書いてみます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
みるたそ - リクで、一緒にお風呂に入ると駄々をこねまくる五条さんと夢主が一緒にお風呂に入り、湯船に浸かっている時に首を甘噛みして甘えて来た五条さんに仕返ししてじゃれあったり、体を洗いっこするまで出ないという五条さんを渋々許したりする甘々が見たいです^ ^ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 2548faf38b (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» 全然大丈夫です!!むしろそう言って貰えて嬉しいです!! (2021年3月3日 21時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年2月25日 16時

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