五条家の落し物4【呪術廻戦】

177 - 番外編 ページ17

【タイムスリップ8】 どこ行った？


＊


A
「………。」


高専時代 夏油
「………。」


これが、夏油傑。


高専時代 夏油
「あのー、この子すっごい見てくるんだけど…。」
「悟、何処で拾ってきたのこの子。」


これがあの最悪の呪詛師、夏油傑か。
あんな事件を引き起こす様な人には到底見えないな。
この悟よりか全然まとものようだし。


高専時代 五条
「そんな奴気にすんな。」
「勝手に着いてきたんだ、ほっとけ。」


A
「…よろしく。」


高専時代 夏油
「よ、よろしく。」


あのまま悟についてったら、夏油傑と合流した。
目の前に立つ彼は困惑の表情を浮かべている。
そりゃ、友達がいきなり知らない女連れて帰って来たらそりゃビックリだ。


A
「あ、そうだ。」


高専時代 五条
「あ？」


A
「私の連れがどっか行ったんだけど知らない？」


28歳の五条悟がどこかへ行ってしまった。
正確には、私が置いて行ったの方が正しいが。
取り敢えず、あの人がいないと帰る方法がわかった時に困る。


高専時代 夏油
「どんな人なんだい？」
「特徴とか、なんかないのか？」


A
「目隠した190cmの白髪。」


高専時代 夏油
「随分と目立ちそうなだね…。」
「と、言うかそれって…ほぼ悟じゃ…。」


高専時代 五条
「変なやつだな。」


未来のあなたですよ。と言うのは流石にやめておこう。


A
「えーと、夏油、さんは…。」


高専時代 夏油
「傑でいいよ。」
「対して歳は変わらないだろうから。」


A
「…傑はここら辺にずっといたの？」


高専時代 夏油
「あぁ。」
「悟が帰って来るのをここで待ってたんだ。」


A
「なら、ここら辺にいるはずなんだけど…。」


キョロキョロと周りを見渡しても姿は見えない。
どうしよう。
まじでどこ行ったんだよあの人。


高専時代 夏油
「取り敢えず、高専に戻ろうか。」
「先生達にも相談した方がいい。」


＊


行方不明。

178 - 番外編→←176 - 番外編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す