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70 - 本編 ページ10

【伏黒恵の覚醒6】 帰路





釘崎
「おーい!A!」


あ、2人共帰って来た。良かった。
悠仁達も怪我をしてるみたい、大丈夫かな。
2人の視線は直ぐに私の膝で寝ている恵に向かう。


虎杖&釘崎
「「ふっ…伏黒?」」


虎杖
「なんで膝枕されてんの?」


伏黒
「…おっ戻ったか。」
「良かった無事で。」


A
「あ、起きた。」


私の膝の上で眼を開けた恵とピタリと眼が合う。


伏黒
「…なっ…!」


みるみるうちに顔が赫くなる恵。
悪い!と、言って勢いよく飛び上がった。





伏黒
「とりあえず新田さんに連絡しよう。」
「応急で封印してもらわねぇと。」


虎杖
「俺食べようか?」


釘崎
「残飯じゃねーんだよ。」


A
「まず、特級呪物を食うなよ…。」


私の言葉にうんうん、と野薔薇達は頷く。
てか今更ながらだけど、食べて良く無事でいられるな。
悠仁の胃袋どーなってんのよ。


伏黒
「オマエの指の許容量はハッキリ分かってねぇんだ。」
「…でも1番元気そうなオマエに渡す。」
「念を押すが食うなよ。」


パクリ。
悠仁の掌に口が現れ、恵から受け取ろうとした宿儺の指を食べた。


釘崎&伏黒&A
「「「「食うなっつったろ!!」」」


虎杖
「えっ俺ェ!?」
「コイツ…マジで!!今回もろくに働かねぇし!!」
「…もしかして五条先生って適当?」


釘崎&伏黒&A
「「「今更?」」」


皆で呆れ返っていると、


新田
「クラァッ!!!オマエらぁ!!!」


橋の上から明さんの物凄い怒鳴り声が聞こえた。
わー、明さんクッソ怒ってるー。


釘崎
「ブチ切れてるわね。」


虎杖
「じゃ、帰るか。」


私たち4人は車内で明さんに散々怒られながら、高専へと帰った。





A
「恵立てる?」


伏黒
「あぁ、大丈夫だ。」
「俺よりもオマエの方が重症だろ。」


釘崎
「あんた達どっちもどっちよ。」

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時

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