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68 - 本編 ページ8

【伏黒恵の覚醒4】 宿儺の指





突然現れた呪霊は悠仁が相手をしている。
私たちは八十八橋の呪いの相手をしていた。


釘崎
「モグラ叩きの容量でいいのよね?」


伏黒
「あぁ、そのまま出口を潰し続けてくれ。」


ニョッと出てきた呪霊目掛けて刀を振り切る。
切る前にシュンッと引っ込み、また違う穴から飛び出す。


A
「何アイツ、むっかつく〜。」


妙にすばしっこくてさっきかは空振りだらけだ。
ブンブンと刀を振り回しながら、どーやって潰そうか考えていた。


伏黒
「釘崎!!」


A
「!?」


恵の声でそちらを見ると、野薔薇が何かに吸い込まれていった。


伏黒
「クソッ!!」


続いて悠仁が戦っていた呪霊も同じように消えてしまい、それを追って悠仁も行ってしまった。


A
「野薔薇と悠仁大丈夫かな…。」


伏黒
「…大丈夫だ。」
「アイツらはそう簡単にやられねぇ。」
「俺達はコイツを仕留めるぞ。」





穴から穴へ次々と移動する呪霊を追いかけ回し、半分ぐらい出口を潰した。


A
「ちょこまかと…うざいなぁ!」


伏黒
「少し落ち着け!」


刀を置いて、ナイフに切り替える。
こっちの方が身軽だから対応しやすい。


A
「ほら、よっと!」


さっきよりも断然早いスピードで呪霊に向かいナイフを振るう。


呪霊
「〜〜〜〜!」


間一髪のところでニュンと避けられる。


伏黒
「裏の取り方が単純なんだよ。」


あ、恵も避けられた。


伏黒
「言ったろ単純だって。」


出てくるところを読んでいたのか、玉犬が呪霊をぶった斬る。
待ってなーにあの玉犬、いかつぅ…。





呪霊を祓うと領域が消えーー


A
「領域が閉じない…。」


辺りを見渡して原因を探ると、


A
「…恵、あれ。」


天井にもう1つフジツボの様なものが残っていた。
えー、もう1匹いたのかよー。
するとドチャっと音を立てて、新しい呪霊が現れた。


伏黒
「こいつは…っ!」


A
「…何この呪霊。」


全身真っ白で、さっきの呪霊とは別物みたいだ。
私達が構えるより先に、呪霊の攻撃が恵を襲った。


A
「恵っ!!」


恵の剣が折れた。
急いで刀を手に取り、恵と呪霊の間に滑り込む。


A
「っ…!!」


呪霊の攻撃が重い、防ぎきれない!

攻撃を受け流せず、私達2人は後ろへ吹っ飛ばされた。





白い呪霊。

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時

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