104 - 番外編 ページ44
【七海建人の溜息9】 空腹
*
七海
「随分と呪具の扱いは慣れてますね。」
A
「そりゃもちろん。」
「真希さんに稽古つけてもらったりしてるし。」
太刀でズバッと呪霊を切り裂きながら返事をする。
色々な呪具を使えるようになりたくて、真希さんに借りてきた。
一級術師になる為、現一級術師の建人さんと任務に来ている。
A
「でも刀とは間合いが違うから少し変な感じ。」
七海
「慣れてなくてもそれだけ動ければ充分でしょう。」
「…Aさん、上。」
建人さんの言葉通り上を見上げると呪霊が天井にくっついてる。
七海
「呪いの気配はちゃんと確認しましょう。」
A
「はーい。」
ていやっ!と、太刀で天井にくっついてる呪霊を薙ぎ払った。
*
A
「お腹減ったぁ…。」
呪霊を祓い終え、外に出るともう夕暮れ。
たくさん動いたし、流石にお腹減った。
たまには外食もいいな〜、焼肉食べたい。
A
「建人さんは夜ご飯どうするの?自炊?」
七海
「特に決めてませんね。」
A
「じゃあ、一緒に焼肉行こうよー!」
七海
「…そうですね、たまにはいいでしょう。」
A
「やった!じゃあ悟も呼んどくね。」
「悟の奢りで焼肉食べよう〜!」
七海
「五条さんを財布みたいに…。」
携帯を取り出し、悟に電話をかける。
A
「もしもし?」
五条
「Aから電話来るの珍しいね。」
「どうかした?」
A
「焼肉行こう、今すぐ。」
五条
「え?」
A
「お店のURL送っとくから来てね。」
「もちろん悟の奢りで。」
五条
「え、ちょーー
悟の返事を聞く前に通話を切り、ポケットにしまう。
A
「じゃ、先行ってよ〜。」
七海
「…Aさん、なんか逞しくなりましたね。」
A
「え?どこが?」
七海
「なんでもないです。」
「行きましょうか。」
「五条さんも直ぐに来るでしょうし。」
*
五条
「このお店そこそこの高級店じゃん。」
「ちゃっかりしてるなAは。」
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時