64 - 番外編 ページ4
【VS呪詛師3】 おつかれ
*
A
「あ、伊地知さんお疲れさまー。」
伊地知
「Aさん怪我は大丈夫ですか!?」
伊地知さんに高専に送ってもらい、気絶してる呪詛師を引き摺りながら学長の元へ向かっていた。
ドアをノックし、返事が聞こえたので呪詛師を放り投げ私も部屋へ入る。
A
「学長〜、プレゼント。」
学長
「…A、こいつは?」
A
「私を狙ってきた呪詛師。」
尚も気絶してる呪詛師にゲシゲシと蹴りを入れながら、学長に説明を始めようとした。
五条
「それ、どういう事?」
目線をずっと落としていたので、悟がいる事に全く気づかなかった。
A
「あ、悟…。」
傷だらけの私を見て、不快そうな雰囲気を醸し出す。
五条
「何その怪我。」
A
「これは…まぁ、色々あって。」
五条
「説明は後でいいから早く硝子の所行くよ。」
そう言って私の手を引き、学長の部屋から連れ出された。
*
早足で廊下を歩く悟。
私と悟の足の長さ違うのわかる?しかもこっちは怪我人なんだけど。
A
「ちょ、ちょっと止まってよ…!」
五条
「うるさい。」
「いいから行くよ。」
こっちを振り向きもせず、どんどん先に進んでいく。
A
「…傷が痛いんだってば!」
その言葉を聞いてピタリと足を止める悟。
深く深呼吸をしてこちらを振り返る。
五条
「…ごめん。」
上から下まで全身くまなく見られ、悟の大きな手が1番酷い脇腹にそっと添えられる。
A
「いっ…!」
五条
「…痕、残りそうだね。」
目隠しをしているからハッキリとはわからないが、たぶん悲しそうな顔をしている。
A
「しょうがないよ。」
「少し舐めてかかった私が悪いし…。」
五条
「……あ、それ。」
悟は私の手を指差した。
A
「え、なに?……あ!」
慌てて隠そうとするが、手を掴まれ防がれる。
やばい、すっかり忘れていた。
五条
「僕と結婚してくれる気になった?」
A
「なくしそうだったから!」
「他に意味はないから!勘違いすんな!」
五条
「照れ隠し?」
A
「違うってば!」
「もーいい、硝子さんとこ行く!」
五条
「待って、僕が運んであげるから。」
と、言われお姫様だっこをされる。
A
「ちょ!やだ!下ろして!」
五条
「暴れない暴れない。」
*
抵抗虚しく上機嫌な悟に運ばれた。
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時