ただ愛する仲 Ⅱ【Hikaru.I】 (ページ18)

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…昨日はとにかく眠れなかったから
俺は早めに仕事に出勤。

散歩中の康二の母さんに会ったら、
大量のチョコレートをくれた。

大満足だ。

作業着に着替えるのに上を脱いだ瞬間。

照「うおっ、な、何だ！？」

『驚いた？』

事務所のドアが開いたから、急いで服を着る。
こいつは驚いてない。

むしろ俺の方がびっくりしている。

照「お前は男の裸を見て驚かないのかよ！？」

『前に見たし。
　傷だらけで倒れてた時にね』

溜め息をつくと、紙袋を差し出された。
中を覗くと貸したパーカー。

『…助かったよ。』

照「わざわざ返しに？」

『そうじゃなくて、…気になることがあって。』

あまりにも真剣な表情で言うから
頭にはてなが浮かぶ。

『…何で壊したの？』

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壊れた、いや俺の手によって壊された
慰霊碑の前に連れてこられた。

『ありえない。』

照「世の中は理不尽だからな」

あまり追求されたくなくて
立ち去ろうとしても、服を引っ張られる。

『上司の指示でもないのに“間違って壊した”って？』

照「そうだよ」

『嘘つき。わざとでしょ？』

照「そうだとしてもあんたには関係ない」

『…知り合いでも居るの？それとも、』

欠片を見ながら呟く彼女。

『ここに居たの？』

無言の空間。
彼女の目を見つめる。

『…居たんだ。』

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