ネージュに染まれ (ページ40)

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撤回の撤収でページ40

『あづーいー』

阿「あれ？ラウールは？」

『んー？今度のお泊まり会のために上で引きこもってお勉強しておりますよ』

阿「なるほどね振られたわけね」

『ちょっと言い方よ』

ソファーで雑誌をめくりながらキッチンを見れば可愛く首を傾げてコーヒーいる？なんて言う阿部ちゃんは同い歳には見えないくらい可愛い

『いる』

阿「あ、素直」

んふふと笑う阿部ちゃんはやっぱ可愛い

阿「ところでなんでエアコンつけないわけ？だから暑いわけでしょ？」

『んーめんどくさくて』

阿「は？」

『そこにあるのよリモコン』

キッチンの棚を指差せば阿部ちゃんは声をだして笑いリモコンのボタンを押した

コーヒーを両手に持ち私の横に座るとはいどうぞなんて言うんだもん

『沢山ありがとう』

阿「ふふっ小学生みたいどういたしまして」

なんだろうな

なんにも言わなくてもなんにもしてなくてもなんとも思わないのは

いい意味でだけどさ

『ラウの次に落ち着く』

阿部ちゃんの肩に頭を乗せてみれば阿部ちゃんはやっぱりふふふと笑う

阿「ねえそれ褒めてないよね？」

『んー最高に褒めてるけど？』

阿「うーん...」

『っあ...ん？』

肩から頭を上げたのは阿部ちゃんが私の左手を優しく握ったからで

目をパチパチする私を見て阿部ちゃんは繋いだ手をぎゅっともう一度握るとにっこり笑って呟いた

阿「落ち着く？」

あ

前言撤回

落ち着きません