ネージュに染まれ (ページ4)

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遮光させろ奥までページ4

阿「ここがAの部屋ね」

『ありがとう』

カラフルな扉が並んでて1番奥の私の部屋は茶色い木の扉

扉に手を伸ばそうとした時他の扉が開いたんだ

「えっ...誰？」

ブルーの扉から出てきた人は寝起きなのか目を細めて私たちをみる

阿「翔太いたんだ。
あのね初対面の人に対してそれはないでしょ。
てか、ほら今日から一緒に住むオーナーさん」

「は？まじで言ってんの？え？阿部ちゃんの彼女じゃなくて？」

目をパチパチさせながら私を凝視する彼は子供みたいで少しおかしい

阿「違うからAさんね、ほら翔太挨拶」

「あ、うん。渡辺翔太です。
あ、なんかこんな格好ですいません。」

『渡辺さんこちらこそよろしくお願いします。
あ、起こしちゃいました？』

笑ってみせれば少し首を傾げた彼は髪をかきあげて目を細めて笑う

渡「これはまたふっかが世話焼きそう」

『え？』

阿「あーねっ、思ったけど言わなくていいからそれ」

阿部さんは無視していいよなんて言いながら私の部屋の扉をそっと開けた

渡「あ～A？翔太でいいよ」

『翔太？』

渡「そう。じゃあ阿部ちゃんちょっと俺出てくるわ～」

片手をひらひらさせながら階段を降りる翔太の後ろ姿を見つめて

まだ2人しか会ってないのに少し胸が騒ついたのは

2人とも見透かすような目をしてたから

それは気のせいだよって自分で自分に言い聞かせるように自分の部屋に足を踏み入れたんだ