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消しゴム片手に 宮舘side ページ23

『ほんとに食べれるの?』





「大丈夫だよ〜」





『ピザ食べたんでしょ?』






「えーばれた?涼太にはお見通しか」







キッチンに立つ俺の横に立つAは何度々俺の手伝いをしてくる






ゴミ箱に雑に捨てられたピザの箱は最早隠す気がないと思うけど





なんてそんなことはAには言わないんだけどさ






そんなことよりも







『A隠すならもうちょい上手く隠しなよ』







Aの首元に貼られた湿布を指差せば目を泳がせて笑ってみせる






「あーやっぱり?そう思う?」







O型の私にはこれが精一杯なんだけどなーとかなんとか言ってるけど





雑に頭の上で作られたお団子を優しく解いて手櫛で髪を整えてあげれば少しはマシに見えるだろう







『応急措置』








頭を撫でて笑ってみせた俺にAは唇を噛んで俺を見つめた







「ダサいよね」








絆創膏じゃなくて湿布を選んだあたりがなんだか可愛いんだよな








そんなことを考える俺は恐らく君に甘いんだろう








『Aの所為じゃないでしょ?』








「違うよ涼太。結局全部私の所為なんだよ」








呟いた君はいつもより小さく見えた






でもさ







それは違うと思うんだけど







でもさ







言ってもまだ聞かなそうだから








『Aも悪いかもねピザ食べちゃうし』








俺の言葉にAは笑った






大丈夫






君の痕は綺麗に消してあげるよ

内緒内緒 ラウールside→←神に隠して隠されて 佐久間side



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作者名:むぅ | 作成日時:2019年8月20日 0時

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