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神に隠して隠されて 佐久間side ページ22

アニメの世界から飛び出たみたいな美女は俺の隣でコントローラー片手にコーラを飲んでいる






「さっくんこれは?」






『あっ...ごめん見てなかった』






「いや、ゲームにならねえだろよ」







ここ数日で口が悪くなった気がするのは多分気のせいではないけど






『涼太まだ帰ってこないかなお腹すいた』






「んーあと2時間くらいかな?」






『えええお腹空かない?』






「んー少し?」






嘘だ





空かない





こんな美女の隣でゲームにすら集中できてない俺はいかにこの2人だけの空間をクリアするか必死なくせに





空くわけがない






でも






隣を見ればAはピザのチラシを見てぶつぶつ言ってる






そんな姿は





美女というより





ただの女の子だ





不思議とAとの空間は気が張り詰めることもないんだ






女の子と一緒に住むなんて気を使って気持ち悪くなるかもしれないなんて思っていた自分がアホらしいほど






「さっくんピザ頼む!決めたよ一緒に食べよう
内緒にしててねみんなには」






舌をペロッと出して笑うAを見てずっと一緒に暮らしてきたような気になるんだ







『誰にも言わないよ』






にっこり笑えばAは素早く電話しながら冷蔵庫に向かう







Aの首元に不自然に貼られた湿布を思い出して








それも誰にも言わないからもうちょい上手く隠しなよなんてことは俺は言えなかったんだけどね

消しゴム片手に 宮舘side→←雨上がりは秒速 向井side



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作者名:むぅ | 作成日時:2019年8月20日 0時

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