story 69 ページ26
電話を切って
スマホを手に部屋を出ようとしたけど
やっぱりスマホはベッドに投げて
宿舎を出た
車で出てから
走らせること2時間
海沿いの道に出て
路肩に車を停めた
本当は別れたくなんかない
でも、もうダメだと思えてしまったんだ
彼女がいるアトリエに向かって
一歩ずつ階段を昇りながら
彼女の顔を思い浮かべ
最近笑顔を見てないなとふと感じ
俺のわがままで繋ぎ止めている気がして
心臓をギュッと掴まれた
そんな気分だった
笑顔にも出来ないくせに
そばにいていいわけが無い
ダメだ
沢山のペンに支えれているだけに
俺の愛は偉大だと
勘違いしていたんだと思う
これ以上のわがままは
俺も彼女もダメにしてしまう
あの時流れた少しの涙には
俺の彼女への想いが
詰まっていた
これでいい
彼女を苦しめることになったけど
もっと先に別れていたら
もっと苦しめることになったんだ
俺にはわかる
早いに越したことはない
今は二人とも辛いけど
きっと時間が経てば
暖かい思い出になる
真っ暗だった空が
少しずつ青みを帯びてきて
やっとその場を離れた
「ただいま」
明け方にも関わらず
玄関で小さい声で言ったのに
バタバタとリビングから
メンバーの足音
TH「グクっっ!! お前っ!!」
「ヒョン･･････ただいま･･･ｳｳｯ」
JM「･･･グク･･････おかえり」
メンバーの顔を見たら
涙が溢れてその場に崩れるように
座り込んだ
背中を摩ってくれる
テヒョニヒョンの手が温かかった
翌日、熱を出して
スケジュールを飛ばして情けなくて
また涙が出る
好きな女一人幸せにできなくて
アイドルなんて名乗ってていいものなのかね
彼女に別れを告げてから
一人になる時間が増えて
俺の心は少しずつ壊れていった
彼女という支えは
俺が思っている以上だったようだ
TH「お前、大丈夫？」
「何が？」
TH「笑えてないよ」
彼女と会わなくなって
ちょうど3ヵ月
ストレスによる心の病という名目で
俺は一人休業を余儀なくされた
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さるるん(プロフ) - KARINさん» コメントありがとうございます!!励みになります!!別れたりくっついたりグズグズになってしまって･･･汗。次は爽やかなstoryでと思いますが、これがなかなかですね･･･。アフターストーリーですね。検討します!!また次回作もよろしくお願いします!! (2023年4月11日 20時) (
レス) id: 06617cdfda (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - こんばんは！この度は完結おめでとうございます！2度目の別れの際はどうなるのかと思いましたが、最後は二人とも幸せになってくれたので良かったですいつかお時間があるときにアフターストーリなども書いてくださるとうれしいです次の新作も楽しみにしています (2023年4月11日 19時) (レス) @page37 id: a87d96d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるるん
| 作成日時：2023年1月29日 13時
