その彼女が、俺の彼女です -JK-

story 41 ページ41

兄「モテるだろ？Aじゃなくていいじゃん」

「Aじゃないとダメです」

兄「なんで俺の妹なんだよ」

「すんません」

兄「･････････」

「明後日、記者会見します」

兄「は？」

「表向きは謝罪会見です」

兄「･･････で？」

「出来たら公表しようと思ってます」

兄「ダメだろ」

「ですよね」

兄「･････････泣かしたら許さん」

「はい」

兄「お前が振るのもダメだ」

「はい」

兄「帰る」









お兄さんは彼女に近付くと
両手で肩に触れてから
ハグをして帰って行った。










お兄さんが帰ると
俺の傍に来て
俺にくっついた彼女











(´｡･ω･)ﾉﾞヨシヨシってしてあげると
涙目でくっついたまま俺を見上げた











困ったお姉さんだ











どうやっても彼女からは
離れられない気がする











A「記者会見なの？」

「うん」

A「なんて公表する気なの？」

「俺の彼女ですって」

A「そっか」

「それだけ？」

A「うん」

「反対しねーの？」











彼女はムスッとした顔をして
俺から離れると
小さく「はんたーい」と呟いた











理由を聞くと
二度と会えなくなりそうと言った











まぁ騒がれはするよな。











一応、BTSだし。











でもコソコソするの嫌だし











A「公表はやめよー。ね？」

「なんで？」

A「グクはBTSだから。
ペンを裏切るようなことしちゃダメ」

「裏切ってねーし」

A「ペンはそう思うのよ」










難しいところなんだろーな。










結果、彼女に押し切られて
公表はしないことになった。











でも、詰め寄られたら
言っちゃうかもだけど











その時は仕方ないよね。











謝ればいっか。












彼女を送り届けて
寝静まった宿舎に帰ると
自分の部屋で1人
なんとなく色々考えた











俺がストーカーしていると
世間では思われている
その彼女が、俺の彼女ですって
そう口にしたら何か変わるだろうか










変わるとしたらきっと
いい方向では無いな
そう思ったら鳥肌が立った

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